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あやふやな緑
色は色でそれでしかない。
誤魔化しや理屈ともとれるだろうが、
これは決定事項の一つを述べたにすぎない。
人が人であるように、
獣が獣であるように、
花が花であるように、
この世の全ては役割を与えられ、
さしずめチェスのように、
けれど縦横無尽に動くのだ。
だから秩序の乱れた、歪なチェスは
あやふやだと定義されてしまう。
だから人は人を嫌い、
獣は獣を疎み、
花は花を殺す、
嘆いたとしても、この現状は変わらなく、
滞りなく進まれる。
この緑と言う色も、今はあやふやな境界の狭間で
生きているのかもしれない。
そんなものは知らないが、
そんなことは分からない、
けれどひとつ明確に分かっていること
いくら人が、獣が、花が、
腐りきったものだとしても、
一つの色が彩る飴は、
永遠に変わらないということだ