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その声はやけに響いた。それまでは異変に気づかず談笑をしたり、ゲーム内の食事に驚きながらも楽しんでいた人たちも動きを止めた。そして皆一斉にメニューを開き、・・・絶句した。
「ない・・・!」
一時間前、確かに存在していたログアウトボタンが無くなってしまっていた。
「何だよ、これ!!」
「戻れないじゃない!」
「どうすればいいんだよ!」
みな口々に叫ぶ。それはどんどん伝染していき・・・街は絶望に包まれた。泣き叫ぶ人、その場でうずくまる人、何かを喚く人。色々といた。と、サブローは
「おい、ログアウトボタンが無いことは大変なことだけどよ、こんなに皆興奮状態になってサーバーとか落ちないか?」
と言ってきた。
「いや・・・確か『シュトゥンデ』が言うにはEWOは最大10億人が同時ログインが可能である。とかなんとか言っていたな。」
「と言うことはまだまだ余裕があるってことか・・・」
『シュトゥンデ』はEWOを開発・運営している会社のことだ。世界初のVRMMOを開発する権利を得るべく、世界各国の数多の企業の中から権利を勝ち取った企業である。
何でこんな状態で冷静に話してるのかな・・・と思っていたら頭上に画面が現れた。
ちょっとずつですみません。