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「あれ？」

「どうしたんだ？ミスコさん。」

　それはβテスト仲間と一緒にいた時に起こった、いや気づいた。

「いや、時計を確認したら0時00分のままなのよ。」

「まさかぁ。」

　最初は冗談だと思った。しかし

「いいから見てみなさいよ。」

　こう強く言ってきた。

「はぁ・・・？」

　俺がこう困惑するのには理由がある。ミスコさんはβテスト仲間で一番落ち着きのある大人の女性であるからだ。その人がこう言ってくるのだ。仕方なく俺は右手を振ってメニューをだした。しかし

「あれ？ちゃんと１時すぎ示してますよ。」

　ちゃんと時計は午前1時を指していた。ミスコさんの勘違いぽいな。だがもう一回ミスコさんは

「だから上《・》の時間を見て！」

　と言った。

　上？俺はそう思いEWO《・・・》内と書かれた時計ではなく、現実《・・》と書かれた時計を見た。・・・はっ？

「何で時計が二つあるんだ・・・？」

　ログインした時には一個しかなかった時計が二個に増えていた。EWO内と書かれた時計は今も一秒、一秒時を刻んでいる。しかし現実《リアル》と書かれた方には0時00分0.36秒と書かれていた。

周りからは、

「何だこれ？」

「バグか？」

「おいおい、マジかよ。」

「誰かＧＭ呼んでこい！」

と騒ぎ出した。まぁこれが普通の反応だよな・・・とのんびり俺はそう思っていた。と誰かがこう言った。

「おい・・・ログアウトボタンが無いぞ!!」