第一話 大地の嘘
俺の名前は上下大地。俺の名前の大地は親が「大地のように大きい子になって欲しい」という意味をこめてつけた(らしい)。だが俺の身長は、六年生で138cm。チビだ。でも得意な事が一つだけある。それは 、俺が唯一六年間続けてきた「野球」だった。まあ別に超上手いってわけじゃないけどね。俺は弱小リトルリーグ「佐竹東リトルリーグ」に所属していた。ちなみにお隣の「佐竹南リトルリーグ」は全国三位の超名門リトルだ。俺は一応4番だった。でもお父さんの仕事の都合で引っ越す事になった。引っ越した先は宮中という所だった。俺はもう野球をやめる気でいた。始めての学校登校。自己紹介する事になった。「佐竹ってとこからきましたー。上下大地って言いまーす。野球が好きでーす。よろしくお願いしまーす」
まあ反抗期な事もあっててきとーにあいさつしといた。そのクラスの女子は「ちっちゃ~い」だの「かわい~」だの言っていた。ちっちゃくて悪かったですね!かわいいって言われるのはうれしいが。その後、自分の席に座った。隣は、、、なんだ。男子か。途方にくれているといきなり隣の男子が話しかけてきた。
「お前、野球やってんのか。リトルか?」
「まあ、そうだけど、、、。」(なんだこいつ?初対面でいきなり。
その男子が目を子供みたいに(まだ子供だけど。)キラキラさせて
「佐竹ってあの佐竹南リトルだよな‼」
「まあね。」(やばいっ。嘘ついてしまった)
「レギュラーだったんか?」
「一応、4番バッターだったぜ」(やばいトテツモナイ嘘をついてしまった)