一人の女
一人の女。
黒の胸のあいているドレスを着ている。
一人イスに座る。
女はタバコに火をつけた。
けだるそうにタバコを吸い、ケムリを窓のない部屋の天井に吹きかけた。
「フー」
女はそれを繰り返す。
何度も何度も。
やがてタバコが短くなり、消し捨てる。
女はだるそうに下をむき、ため息をつく。
「フゥ」
細く美しい長い脚を組む。
一人の男が入ってきた。
男は入ってくるなり女にキスをする。
女はだるそうな流し目をしている。
男は女に言う。
「もう少し肌をだしたドレスにしろよ」
女は聞いてないフリわする。
男は部屋から去る。
女はまたタバコに火をつける。
ケムリを男の去った後のドアに吹きかけた。
そのドアから一人の太った男が入ってきた。
「出番だぞ」
女はだるそうに席を立ち、ステージへ向かう。
女はステージで少しずつドレスを脱いでいく。
だるそうに。
それを見ている男たちは女に金をなげる。