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軍隊島  作者:
1/9

第零戦 軍隊島

初投稿です。なので、至らない点もあるとは思いますが、ゆるりと楽しんでいただければ幸いです。

あ、そうそう。

いちようなんちゃって戦記なので、たまにエグいシーンも出てくるとは思います。

苦手な方は、別の良作をお探しください。

あと、感動なんて高等な技術は期待しないでください。


※学生なので、更新はかなり不定期です。時には生存が危ぶまれるほどのタイムラグが発生する可能性もあります。

[The Certain Woman and Go]

「――つまり、それが始まりだったんだよな……」


 2012年、12月。

 この、クリスマスの近い日に、SFで散々予告されていた第三次世界大戦はついに勃発した。

「案外、ずっと騒がれてたマヤ文明云々ってのは、これの予告だったのかもしれないな」

 始まりは、一本のミサイルだった。

「北朝鮮が、ついに日本にいらないクリスマスプレゼントをよこしてきたのさ」

 その後、朝鮮は日本と韓国に、ほぼ同時に侵攻した。

 そんな北朝鮮に中国が、日本に侵攻という形で便乗。

 そこに、中国の勢力拡大を阻止せんと、アメリカが入り込む。

 それに焦ったロシアは、アメリカ、そして日本と韓国に宣戦布告。

「ま、軽く言っちまや、冷戦時代の陣営再来ってなわけさ」

 それに重なって、アフリカの水不足・食糧不足がさらに深刻になり、前々から(くすぶ)っていた紛争が激化。

 さらに、そこに欧米諸国の利害関係が持ち込まれ、ここでも大規模な戦争が勃発した。

 もちろんEUなんぞとっくの昔に解体されているし、国際連合もこの期に及んではほとんど役目を果たせなかった。

 悪いことはとことん連なる物で、戦争の規模拡大に伴って、世界中で民族主義が再び息を吹き返し、各地で宗教間・民族間の争いも燃え上がった。

 それによってか、よりによってタリバーン辺りの過激派も息を吹き返し、再びアメリカでテロを行う。

 もちろん、再びイラク戦争が勃発し、今までの復興支援は何だったのかという話になるのだが、そんな事を気にしている人間は一人としていない。

 そして、核戦争という最悪の事態がついに実現してしまい、戦場近辺の国も、またそうでない国も、皆平等に被爆国になった。

 主要都市は見るも無残に破壊し尽くされ、戦勝国であろうと敗戦国であろうと被害は決して小さくは無かった。

 もちろん、それは動植物でも同様で、数十種類の生物がこの世から消滅するという生物学者も自然界も涙目の悲劇が起こるのだが、そこまで気を配れる善人などこの時代でなくともいまい。


 そんな大戦も、2014年2月に、ようやく終わりを告げた。

 結局のところアメリカ側がまた勝利し、朝鮮半島は統一、中国とロシアはかつてのモンゴル帝国よろしく分裂し、代わりに大国の隙を狙って独立した新興国家が乱立した。それに、中近東やアフリカも焦土と化し、難民は数百万人単位となった。

 そんな中、政府も都市も国民もボロボロになった敗戦国では、第二次世界大戦の直前のようにファシズムが台頭しはじめ、早速第四次世界大戦勃発の危機が迫ってきた。

 戦勝国はどうしたか。

 彼等は、残された力を振り絞り、2018年、絶対的平和と完全軍備撤廃を謳った「ニューヨーク非戦闘条約」締結に漕ぎ着けたのだ。


 しかしそうなってもなお、国家政府は戦争を望んだ。

 ただ、今さら堂々と出来ない。

 ならどうすればいいか。

 簡単な事だ。

 民衆に絶対に気づかれない場所で戦争を行えばいい。

 そこで彼等は、全国家で出資し、一つの人工島を造った。

 正式な名前は聖ミカエル島。

 兵士・警察官・軍人の守護天使の名を授かった島。

 兵士たちが命を削りあうためだけに造られた島。

 この島の存在を知る人はその島をこう呼ぶ。

 『軍隊島』と――


 


思いっきり改造しました。

次の更新は……文化祭とか卒業論文とかありますので、大分間が空くかと……はい。

まあ、こんなマイペースの鑑のような小説ですが、どうぞよろしくお願いします。

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