#2 帰路
入学式で彼女の名前を聞いた、彼女の名は「天園陽菜」なんと美しい…
入学式が終わり、各々が帰路に帰る時まで彼女の顔を忘れることができなかった。
「天園さんか…」と。ぼそっと教室でつぶやいていると西園寺が話しかけてきた。
「よう!すず!」と笑いながら戯れ合ってくる西園寺。
「いきなりどうしたよ」軽く返す。
「これからグループラインつくっから誰でもいいから女子の連絡先聞いてこいよ!」
と。
「ええ、別にいいけど。自分で行けよ!」と背中を押そうとした時
「…ねぇ。」
後ろから誰かが話しかけてきた。
不意な事でびっくりした僕はゆっくりと振り向く。
なんと話しかけてくれたのは天園さん本人だった。
僕は急な天園さん栄養でびっくりして、
「え!どうかしましたか!?」と大きな声で言ってしまった。我ながら馬鹿である。
「…LINE。友だちなろ。」
少し頬を赤らめながらそう聞く彼女に僕はもうメロメロになってしまった。
「大声出してごめん!もちろんいいよ!」
スマホを差し出す僕にうろたえながら彼女が一言
「…追加の仕方わからなくて。」…え?可愛いかよ。
「おっけ!まかせて!」
といい感じにLINEをゲッツ。こんなにも簡単でいいのだろうか。
「おいおいスズ!お前あんな子と知り合いだったのか!?」
さっき女子がいた時は喋んなかったくせに西園寺がちょっかいを出す。
「え?いや、普通に隣の席の女子だろ、見てなかったのかお前」
と言われ西園寺は恥ずかしいのかモジモジする。男がモジモジするな。気持ち悪い。
「…実はな。女子苦手なんだよ」
「だろうな」
「だろうなってなんだよ!こっちはな!?結構気にしてんだぞ!!」と怒る西園寺。バカおもろい。
「見てわかるだろそりゃ、明らかに女子と喋んないしな」
「まだ入学式だからだろ…!これからだろ!これから!」
そんな事を言いながら二人で教室を抜けて。帰路に着く。
案外西園寺とは住んでる地域が近いようで駅が2駅違う程度であった。
西園寺に別れを告げたあと。俺はようやく家に着いた。
「ふぅ、疲れた〜」ベッドの上に倒れ込み、スマホを確認すると天園さんからメールが届いていた。
『友だち追加ありがとう。私もグループLINE入りたいんだけど。招待して貰えないかな?』
あ、西園寺と話してたLINEの件か。だから交換しよって行ってきたのね。なんか少し残念という気持ちと。それでも交換できたからっていう嬉しい気持ちがあり嬉しい。
早速グループに天園さんを入れた。
『天園です。よろしくお願いします。』
『よろしくね〜!』と。クラスで気さくそうだった者たちから返事を貰う。
これからの学校生活を楽しみにしてしまっている自分がそこにはあった。




