第3球 ピンチはチャンス
ピッ。。。
機械音がした。
「今日は10分24秒・・・はあ・・・はあ・・・」
変なおじさんがうち等の手前でダッシュをやめた。
口をあんぐり開けながらぼうぜんとする7人。
「・・・・・。」
禿げた頭、死んでいる細い一重の目、フレームが曲がりレンズに傷のついた眼鏡、ストップウォッチ、黄色のよれよれの
ポロシャツ、丈の短いジャージに素足にボロボロの靴・・・。
その外見はどうみても、学校外を走っていたら通報される感じだ。
「私が南中(うちの学校) 顧問 の斉藤です・・・。
この学校に異動したばかりです。。。
前の学校ではフリーザと呼ばれていたのでその名では呼ばないで下さい。」
だったら今そのあだ名教えなきゃいいじゃん!
と、うちは心の中で突っ込んだ。
・・・それより!!!この変質者が顧問って・・・なんかロ○コンぽいし!
不安だ。
「あのう・・・」
横井(通称はー)が心配そうな表情を浮かべた。
「先輩がまだ来ないんですけど、私たち結構待ったような気が・・・。」
「ん?あいつ等は今日私に退部届けを出しに来ました。
私も引き止める気にはならなかったんで。 あなた方7人での活動になります。」
フリーザ様最終形態がつぶやく。
「昨日初めて活動を見たら、全くやる気がなかったんで、3時間走らせたらこの通りです。
GWは基礎を知ってもらうために、合宿をやります。」
――――― とんでもないところに来てしまった。
プロフィール
斉藤 努
またの名はフリーザ(フリーザ様最終形態)
理科の教師で植物が大好きなため
野菜好き→ベジタブル→べジータ→フリーザ様
自称 冷酷な人間
172cm 62kg ?歳