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転生英雄の異世界学園生活  作者: タカユキ
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異世界に飛ばされた少年


暑い真夏の日俺は、ラフな格好で近くのコンビニに買い物に出かけた。暑いな〜俺はぼやきながら、そうだ、弁当だけじゃ無くて、アイスも買ってくか。

そのコンビニの帰り道、突然自分の周りが物凄い光が、襲って来た。

なんだこれは、俺は怖くなって、誰か助けてと悲鳴をあげた。しかしその悲鳴も誰にも伝わらなかった様だ。

そしてその光が俺を空高く持ち上げていく。これ信じてなかったけど、UFOが俺を誘拐しようとしてるんじゃ?

俺は空を見上げたが、どうやらUFOはいない様だ。光が自分を持ち上げて何処かに連れて行くのか?それともワープでもしてやはりUFOの中に移されて、宇宙人に解剖でもされるんじゃ?

俺は自分の考えに恐ろしさのあまり体を震わせた。これは夢じゃ無い。夢にしては、全てがはっきりし過ぎている。一定のところまで来た時、光がかなり強くなった。うわ眩しい。

俺は思わず手で目を覆った。光がだんだんと薄くなっていく。俺は当たりを見回し、草が生い茂った、山の様なところだと思った。ここが宇宙船?

いや、ここはどう見ても山と言うか、地上だよな?

俺は上を見上げ空がちゃんとある事を確認した。良かった、なんだ、ただの熱中症で、幻でも見てたのか。

俺はホッとしたのも束の間、何か目の前に変な生き物がいる。

何か猫の様なだが、猫じゃ無い。しっぽは生えてるけど、やっぱり猫じゃない。しかも宙に浮いている。ひぇ化け物。



いきなり化け物とは、失礼な。その不思議な生き物が喋った。



言葉も喋っている。俺は、もう頭が痛くなって来た。



まぁ混乱するのも無理はないよ。僕は、マッピー。君を異世界から召喚した者の、使い魔さ。


マッピーとか言う生き物がそう俺に告げた。俺は召喚された。おい一体何のために?俺は怒って言った。



それは、もちろんこの世界を救って欲しいからさ。マッピーは言った。で少年君の名前は?



俺の名前は、トウヤだ。



そうか。トウヤ君をいきなり召喚したのは、悪いと思っている。まぁ僕が召喚した訳じゃないがね。



マッピーは申し訳なさそうにしているが、言ったことは、僕のせいじゃないと暗に言い訳している。


と言うか本当に召喚されたんだ。俺は現実を突きつけられ、ショックのあまり泣きそうになった。

マッピーは何にも召喚に関係してる訳じゃないって事か?俺は聞いた。

マッピーは目を背けた。こいつ、俺を召喚したやつの使い魔って言ってたもんな。何か引っ掛かるな。まぁいいや、ならその召喚したって人のところに連れってくれ。召喚出来るって事は、元いた世界に、連れ戻す事も可能なんだよな?俺はマッピーに聞いた。


マッピーは、それは、僕には分からないな。トウヤ君はただ召喚されただけじゃ無くて、その召喚の時に物凄い力を与えられたんだ。そしてその力で世界を救えるぐらいの強力な力が君に備わっている。だからこの世界を救ってくれれば、君を元いた世界に帰して貰えるかもね?


俺はそれを聞いて、その言い方だと帰れない可能性もあるのかよ?うーんそれはなんとも。


君は元いた世界に帰りたいかい?


当たり前だろと言おうとしたが、よくよく考えると、そんなでも無いと思うぐらい元いた世界が好きだった訳じゃ無い。妹だけ、1人なんだ。俺がこの世界に来たことによって。妹は俺と違って沢山友達がいる事が救いだ。俺がいなくても上手い事やっていける。それでも俺が急にいなくなったのは、辛いだろうな。さてとマッピー結構歩いてるけど、いつになったら着くんだ?ワープ能力とかマッピーにはないの?俺は思った疑問を口にした。そんな便利な能力は僕にもないよ。そんな能力あったらとっくに使ってるよ。そうか。ん?あれは何だ。骨が動いてる?まさかガイコツのモンスターだよな。いわゆるスケルトンってやつ?俺はそれを見て体が硬直して動けなくなった。こっちにスケルトンが向かって来る。遠くなら良かったのに、後ろからじゃなく前からだ。避けて通るには、もう手遅れだ。マッピーあいつを倒せる?俺はマッピーに救いを求めた。

残念ながら僕自身には、戦闘能力ないんだ。大丈夫トウヤなら倒せるよ。言ったよね?召喚された時、強力な力が身についてるって。

いやいや、無理だろ。いくらそんな力俺にあるって言っても刃物持ってるし。スケルトンは2人が話している間に、かなり近寄ってきた。そして鋭い白い剣を振りかざしてきた。俺は斬り殺されると咄嗟に後ろに避けた。うわっ死ぬ。ちっくしょう。スケルトンに近くにあった石を取りぶつけた。石はスケルトンに直撃し、スケルトンの頭蓋骨の一部を割った。スケルトンはそのまま倒れた。えっ、スケルトン弱っ。何だ、俺めっちゃ強くなってる。はは。やったか?俺は倒れているスケルトンを見やった。だがそれが危険な行為だと分かった時には、すでにスケルトンは、剣を握り俺の腹部目掛けて、鋭い一戦を放った。

その瞬間血飛沫が舞った。うわっ、激しい痛みが襲って来た。俺は死を覚悟した。スケルトンが俺に馬乗りになって最後のとどめを刺そうと、両手で剣を握り俺の顔目掛けて剣先を突き立てた。俺は何とか目を瞑りスケルトンの腕を取り何とか防いだつもりだった。そして目を開くと、スケルトンの両腕を、俺が握っていた。どうやら俺は、スケルトンの腕を引きちぎったようだ。スケルトンの手から、俺は剣を取り出してそれをスケルトンの首目掛けて振った。やった。今度こそやったか。俺は息を切らして落ち着く為に一呼吸おいた。そういやマッピーはどこにいるのだろう?あ、いた。上にいるんだ。


やぁ邪魔にならないようにしてた。決して逃げた訳じゃないよ。

トウヤが勝つのを信じて僕は、他のモンスターが来ないか見張っていたのさ。


まぁ良いさ、それより早く召喚者に会いたい。色々聞かなきゃな。俺は早くここから離れたいのもあった。そしてやっと召喚者のいる場所に着いた。ちょっと緊張する。そう言えば忘れていた。俺の傷いつのまにか治ってる。これも力の効力か。でも服の裂けてるとこは治らない。当たり前か。この入り口洞窟みたいだな、ここにいるのか。



そうだよ、さぁ入った。マッピーが急かす。



中に入り進むと中はどうやら神殿みたいな、白い石段が周りにある。そして中央に人が、どうやら女性のようだ。そこにいたのは、目を見張ほどの美人が。

初めまして、彼女が笑顔で挨拶して来た。



俺は声に詰まってしまった。初めましてあのアキノトウヤです、よろしくお願いします。



おや僕にはフルネームで言わなかったのに

マッピーが揶揄うように言った。



うるさいな。何だって良いだろう。っとそれより召喚者さん、どうして俺を召喚したんですか?何故俺なんです?



それはあなたが選ばれた人だからです。この世界から選ばれたのです。私自身が選んで召喚出来るわけではないのです。ただし召喚した私自身は、あなたにやって貰いたい事があります。



それが何なのか教えてください。それをやれば元の世界に帰れるんですか?マッピーには世界を救うなんて言われましたが。



もちろん元の世界に戻ることは可能です。それには条件があります。単刀直入に言います。あなたに魔王を召喚しようとしている者を倒して欲しいのです。そのためには、まずあなたに特定の学園に入学してもらいたいのです。その理由は、学園で力の使い方をトウヤさんに学んで欲しいのです。それと、自己紹介が遅れましたね。私ミネルバ・ザラと言います。よろしくお願いします。


学園に入学する?というか、ちょっと待ってください。色々いきなり言われても、そもそも俺この世界で戸籍とかどうなってるんですか?戸籍とか無いんじゃないですか。それだと学園に入学も出来ないと思いますけど?



トウヤさんそれなら心配いりません。まずトウヤさんは、この世界に来る前にトウヤさんは彼方の世界で亡くなっています。そしてこの世界では、別の肉体になっています。なので戸籍はちゃんとあります。


は?どう言う事。俺は何が何だか分からなくなった。俺は元いた世界で死んでた。そして現在別の肉体に。つまり転移した?鏡が必要だ。俺今どうなってる?

はぁ、死ぬなら誰か庇ったり、かっこよく死にたかったかな。飛ばされて死んだんなら無駄死にだな。



トウヤさんそうですね。残念でしたね。ミネルバが嬉しそうに言った。



残念そうじゃなくて、なんか嬉しそうなんですが。全く他人事だと思って。それでその学園に入学すれば色々教えてくれるんですか?

ミネルバさんは教えて来れないんですか?



私?そうですね。私が教えても良いですよ。でも学園で色々学びながら、たまに私が教えるのが1番かと。


入学費用とかは?俺この世界で金ないですよ。無一文です。



そうでしたね。この世界のお金なら結構持っているので、全て私が費用面全て持ちますよ。その代わり魔王を召喚する者を倒していただきますので。


魔王じゃなくて、その召喚する人を倒せば良いんですね。と言うかミネルバさんがその人倒せば良いような?俺は疑問を口にした。



それは、まぁ自分の手は汚したくないと言う事にしておきましょう。ミネルバは考える混むように言った。



うーん何か引っかかる言い方だな。それとあと俺の親とか住む家ってどうなってます?この転生した人の体乗っ取ったのかな?多分そうですよね。元いた世界では、親は亡くなってるんですけどね。ここの世界の体の人は、やっぱり親とかいますよね?



トウヤさんその体の人は、モンスターに親も親戚みんなやられてしまいました。

彼はその事で、モンスターに恨みを抱きました。

その復讐のためあなたの器になる事に同意したのです。なのであなたが乗っ取ったことを気にする事はありません。それとその人は、すでに瀕死の状態でした。ですので気に止むことはありません。

ミネルバは、悲痛な面持ちで言った。



なるほどそうでしたか。じゃあついでにそのモンスターも倒さないとですね。その人の無念を晴らす為にも。



そうですね。ですが、それは難しいかと。そのモンスターの1人は、

不死身のモンスターです。他のモンスター達はあなたなら倒せるでしょうが。そのモンスターだけは、不死身の為倒せないのです。



そっか。そいつは手強いですね。何とか方法が有れば良いんですが。そうそうお金の問題ないのなら泊まるとこも探せば良いだけですね。この世界でもホテルみたいなとこありますよね?



そうですね。でも泊まるところは、ここで大丈夫ですよ。この家は広くて、部屋は結構ありますので。何なら一緒に寝ます?



えっ。いや流石にそれは。俺は顔中真っ赤になった。



照れてるね。冗談に決まってるし。マッピーが揶揄うように言われた。



美人なお姉様と話しててマッピーの存在忘れてた。そりゃ知ってるよ。揶揄ってるのはさ。俺は当たり前だろ、と気まずそうに言った。



ふふどうでしょうね?では今日は疲れましたよね?部屋に案内しますね。



俺はミネルバさんに案内されその部屋に案内され、結構良い部屋でフカフカのベットに横になってミネルバさんにありがとうございます。と礼を言ってまた明日と告げてすぐに眠った。



その夜トウヤとスケルトンが戦った場所で、スケルトンが蘇生した。ミネルバの言っていた不死身のモンスターが、まさにこのスケルトンであったことを、トウヤはまだ知らなかった。



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