正直
泰然自若
正直
安岡 憙弘
ある国の大変すばらしい豪華な宮殿にとても権力のある女王様がいらっしゃいました。女王様はちょっと意地悪な人で誰か宮殿にやってくるものがあるとむずかしい問題を出して困らせていました。
そこへ3人の小さなピエロがやってきました。女王様はさっそく次のようなもんだいを彼らにだしました。
「ここに3羽のニワトリがいるが1羽だけ金の卵を生むニワトリがいる。見事当ててみなさい。」
すると3人のうち赤い帽子をかぶったピエロが「わたしはこのニワトリが気に入りましたのでこれをえらびます。」と1羽をえらびました。するとそのニワトリがコロンコロンと3つの金の卵をうみました。女王様は「そのうち1つだけが本物の金の目玉焼きがつくれる卵です。どれをえらびますか。」
次に緑の帽子をかぶったピエロが「私はこの卵で目玉焼きをたべたいと想いますのでこの金の卵をえらびます。」「それでよいのですね。では最後にもしその卵が本物ならみごとに金の膜を張るフライパンの油があるどれがそれか当ててみなさい」最後に青い帽子をかぶったピエロが「私はこの油をつかって料理をしたいとおもいますのでこれをえらびます」と言ってフライパンに油をぬり、さきほどの金の卵を割ってフタをしました。時間がきました。青いピエロがフタをとると黄金のまくをはった黄身の部分が金ピカの世にもめづらしいきれいな目玉焼きができました。