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姉さん……

家に帰ってきて、勝手口の入り口に置いたリュックから金属板3つを取り出して、自分の部屋に持っていく。

「こっちがアルミでマグネシウムとチタン」

3つを眺める

「これからどうしよう??」



…帰り際、シリカ姉さんのステータスをチェックすると…

シリカ=アズマノミヤ(旧姓ロマーニャ)!!

そう…この世界を破滅させる。

デュラン=ロマーニャの実姉だったのです。

思わず

「ちかっ!!」

と口に出してしまったくらいだ。

ダインの記憶では、所謂幼なじみで2つ上でランちゃんって呼んでたようだ、可愛いかったから村の人が皆が女の子になると思っていたが…今は急激に身も伸びてきていて貴公子属性のついたイケメンになりつつある。

「ちっ、こりゃモテるな」

思い浮かんだ顔を思い舌打ちする。

そういえば私の外見…鏡が無いから確かめようが無かったが金属板に写った自分に驚愕…兄ムネノリと一緒の丸顔で目が細い…ずっと寝顔状態だ……背も低い…

「神さまイケメン体験したかったです」

と少し皮肉を込めて呟く。

あっ、ランちゃんの続きを、両親は少し前に亡くなっていて、魔法が全然使えなくて、父ムネトモに弟子入りしている、今は家の仕事でガフト王国に行っている。

帰ってきたらステータスチェックをせねば。


それから、コンフィグのスキルは便利だけど少し嫌な事も分かってしまうようです…シリカ姉さんのステータスを出して見た時…


シリカ=アズマノミヤ(旧姓ロマーニャ)

筋力D 体力C 俊敏性F 器用さC 知力B 魔力D

魔法属性

火20 水20 風20 土0 光0 闇0 無50


ここまでは、自分含めて2人目だから分からないけど、多分普通だなぁ…と

スキルをみる…

…料理C…

……

………

R15指定スキル夢のパイズリA

R15指定スキル理想の夜A

なんだ?!

料理は分かるから良い、夢のパイズリ??

夢のパイズリ Aランク

挟むというより包み込む…夢の世界を体感出来るスキル

スキル能力の影響でバスト形状維持、敏捷性補正-1 小物を収納可能


必要能力 バストサイズJカップ以上

他のR15指定スキルを保持


マジで?!何が収納出来るんだ?!

今は分からないが姉さんの胸って何カップ?!


理想の夜 Aランク(オートスキル)


選ぶと画面がピンクに変わる


正に理想の夜をパートナーと…………


「この世界の奴はバカなの??」

思わず突っ込んだ…


ステータス画面の下に↓と小さく出ていたので選ぶと…

……

新婚ハート 夫婦生活 毎日、朝、夜


「やっぱり、あの人馬鹿なんだ!」

と、この世界に送り込んだ、謎の神さま??を思ってしまう。

↓矢印ココは、もうみない事にしようと心に誓った。


暫くランちゃん(デュラン)は帰って来ないみたいだし、ここら辺の情報収集と食べ物、猫を探す旅に出よう。

野宿…でもな…テントとかキャンプ道具を作ってみるかな。


リュックからアルミとマグネシウムを取り出す。

「確かジュラルミンが出来るはず??」

と机の上に乗せる。

「SP無くて出来ないから明日だな」

と、色々やりたい事が思い浮かんで、少し楽しくなってる。


「ガタガタ、…」

部屋の外から物音がする

「父さんが帰って来たかな??」

耳をこらす

「大……です、は……」


「ん??女の人の声?姉さんかな」

ドアを開けて声がした方に目を向けると

エレインさんを父さんが押し倒している

「イヤ……」

俺は走って父さんの襟元を某宅配便のロゴの猫の様に鷲掴みにして投げ捨てる、父さんは土間を抜け工房の戸を突き破っていく。

「ダインちゃん??」

何が起きたか分からない様子のエレインはキョロキョロしている。

「エレインさん大丈夫??無事??あのクソ親父年端もゆかない娘に何してる、ええ歳した中年が…」

裸足で土間に降り殴ってやろうとすると手を掴まれて。

「ダインちゃん違うから…バランス崩しただけだから」

靴のままのエレインは父の方に駆け寄る。

「おじさん大丈夫??」

「パシィ…??」

と母の名を呼んで頭を強打したのか、気を失う。

「どうしよう??」

エレインはオタオタしている。

「とりあえず運んで寝かしてきます」

襟元とズボンのベルト部分を持って寝室のベットに寝かして椅子に座る。

「まっ座って下さい、何があったんです?」

「本当に力強いんだねダインちゃん?!」

「私…パシィさん思い出したよ」

しみじみ思い浮かべて言っている、母親の話は又、今度。

「そうそう、おじさんが家に来てね…家の父さんが入って来るなり殴り飛ばしちゃって、詳しい婚約破棄の話ししてなかったから、実は怒ってたみたいでね…いや…何も言わないし「お前が良いなら構わん」とか言ってたから話さなかったんだけどね」

「ああ、なるほど」

「まあ、おじさんは殴られる覚悟で来てくれてたみたいで悪い事しちゃったよ」

「それで、酔ってたみたいだから送ってきて躓いてあんな格好に…ね」

「そうなんだ、てっきりクソ親父がエレインさんをその…」

「無い無い、おじさんは、まあ好みと言えば好みだけどね、パシィさんとルシーダさんがいるからね」

どうも父とルシーダさんの中は知れ渡っているようだ。

「焦ったよエレインさん」

「ハッハッハ、いい男みつけるから大丈夫」

と胸を叩く、かなり強めで気合いを感じられる。

「あっ……炭と草灰…明日でも、ダインちゃん取りに来てくれる?」

「はい、分かりました」

お互いになっとくしてエレインは家路につこうとする。

「エレインさん大丈夫ですか??送りましょうか?」

「良い良い、一応大人だから、ダインちゃんも早く寝て、悪いけど明日お願いね、おやすみ」

「気を付けて、おやすみなさい」

高々と右手を上げて振り返らず立ち去るエレイン。


「やっぱり男前だぜ姉御」

と顎を擦る。

「さあ、寝るか」

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