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異世界の事情

第3話

帰りは何も無く鉄鉱石が少し邪魔なくらいだった。

勝手口を開け

「ただいま」

「おかえり」

何か良い匂いがする、少し離れた所から義姉の声がする

工房の前の土間に鉄鉱石を置いて、工房の戸を開く。

「だだいま、石は土間に置いたよ、あと父さん炭焼きのおじさんが炭とか出来たから取りきてって行ってた」

鍬の柄をナイフで削って、色々な角度からみて作業台にのせる

「そうか分かった、あいつは元気そうだったか?」

「うん沢山の木を担いで帰って行ったよ」

「そうか、あいつの体力は村でも一番だからな…ルシーダの所にも最近顔を出さないから…元気ならまあ…」

「そうなんだ…所で父さんは今日も行くの?」

少しジト目で聞く

「あ、ああ…ルシーダは顔出さないと心配するからな…お前達は先に食べてろ」

「たまには姉さんの料理食べて上げれば良いのに…」

「あと、飲みすぎないようにな」

ピシッと指差して

「おお…」

因みに子供心にも気付くくらい父さんとルシーダさんは仲??が良い…たまにかなり遅い時間に帰って来る事もあるし。


1度外に出て小川から足を軽く洗って土間に入ると義姉が夕ご飯を竈で作っていた

「姉さん今日も父さんルシーダさんの所行くみたいだよ」

「まあルシーダさんは、お義母さんの親友だったみたいだし、お義父さんの幼なじみだしね」

「そうなんだ…所で今日は何?」

「今日は猪肉と野菜のスープとおイモさんだよ」

「おお、肉」

「もう出来るから手伝って」

土間に上がって木の器を受け取ってテーブルにのせていく、義姉もイスに座って

「はい」

「ありがとう」

とスプーンとホークを受け取る

「うちの人は遅くなるって言ってたから食べて、温泉行きましょ」

「うん、汗かいたしベタベタするよ」

「「いただきます」」

干し猪肉のスープと主食の茹でたじゃがいもを食べる、美味しいけど塩味のみだから少し味気無い、大豆はあるみたいだから早めに味噌そして醤油を作らねば、そして主食の米も、あと猫も探さねば。

ジャガイモをホークで潰しながら考える。


家を出て温泉に向かう

「姉さん兄さんは今日は?」

「隣りのダーナまで商品を運んで少し商売の話しもしてくるから遅くなるって言ってた」

「そうなんだ…新婚なのにね」

少し茶化すようにいう

「…夜には帰ってくるし…寂しく無いよ」

少し寂しそうだ…なんか可愛い…

シリカ姉さんは美人で小柄だけどスタイル良くて明るくて可愛い性格だ、何より胸がデカい。

背は高いけど丸顔の細マッチョで目も細い…お世辞にもイケメンでは無いし、いじられキャラだ…もしかして姉さんMそうに見えてSなのか…

謎なのは姉さんの猛烈アピールに婚約者が居たにも関わらず破棄して結婚した事だ、まあ炭焼きのダグダおじさんの娘さんなのだか…何時もは私が取りに行く事もある品物を父さんに取りに来いって言ってたし…なにかあるかも。


温泉に着くなり

ダグダおじさんの娘、エレインさんだった…不味い…

「「エレインさん、こんばんは」」

「シリカさんにダインちゃんこんばんは」

なぜか普通に挨拶してるけど…

「ダインちゃん、じゃ、またね、エレインさん行きましょ」

ふたりと別れて脱衣場に向かう

脱衣場は男湯、女湯、子供湯に別れている

この世界の人は子供に性別は無く10歳から13歳位で一気に男、女の身体になるらしい

服を脱ぎ自分の体を眺めるとやはり金〇は無い…ムスコも小さく、前世のムスコ虎徹にならって子鉄と名付ける事にした

「なんか寂しいなぁ」

としみじみ思う。

小さめの露天風呂には1人だけだった、服を着て外に向かうと姉さんとエレインさんが話していた。

「でも…そ…話して…無いと」

よく聞き取れない、痴話喧嘩かな??イヤだな

「姉さんお待たせ」

「うん、少し良いかなダインちゃん??」

歩を進めるとエレインさんも付いてくる

??少し疑問に思っていると

「エレインさんと話したんだけど、ダインちゃんに話して置かないといけないと思って」

少し神妙な話し方に身構える

「うん何??」

兄さんの事かと閃く。


温泉の直ぐ近くの東屋のある足湯で話すようだ。

「ダインちゃんはもうすぐ大人になるよね」

「多分」

「男の人になったら…おちんちんとタマタマが出来て、女の人になったら胸が大きくなって、お股の突起…ナって言うんだけどが無くなって赤ちゃんが生まれる穴が出来るの…知ってる」

凄く恥ずかしそうだが真剣に話す

「うん、何となくは知ってる」

まあ前世の知識もあるから分かるだけだが

「…ダメ恥ずかしい、エレインさん替わって」

「分かったわ、じゃあダインちゃんは何で温泉が3つに別れてるか分かる?」

「赤ちゃんが出来るから??」

これは前世の記憶を取り戻す前のダインの記憶だ大人達にそう言われて育ってきた

「うん、そう聞かされてるよね…本当は大人の男女の体液と血が混ざると魔力能力が変わっちゃうの、実際は結婚して…その…シリカちゃん替わって」

シリカ姉さん以上に恥ずかしそう

「結婚して愛し合う…」

「ダメよ、ちゅんと言わないと…」

「えっと…結婚して愛し合う……エッチすると……」

物凄く恥ずかしそうに左手の指で丸を作って右手の人差し指を出し入れするジェスチャーをそっぽを向いて、ひたすらしている。


「つまり、新婚初夜に男性器を女性器に入れて性交すると魔力能力が変化するんだよね」

「「うん」」

2人とも恥ずかしそう…姉さんが

「でも、何処で聞いたの?」

「えっ大分前にルシーダさんが教えてくれたよ、男になるか女になるかは分からないけど、どっちでも受け入れなさいって」


2人は暫く見合わせてお互い納得

「なんだ、お義母さん早く亡くなったから頑張ったのに…そうかルシーダさんがいたか…」

「もうシリカちゃん私まだなのに巻き込んで」

二人とも落ち込んでいる

「私てっきり…」

「「うん??どうしたの?」」

「いや兄さんの事かと…だってエレインさんからシリカ姉さんが奪った訳だし…」

「あっそんな感じで噂広がってるんだ??」

「違うの??」

2人で目を合してからエレインさんがこっちを向く

「私もう20歳だから父さんとおじさんが勝手に話し進めちゃってね、婚約ってなったんだ、で…シリカちゃんは諦めようとしてたんだけど…私は年上の男が良い、出来れば強くて婿に来てくれる…と、どう断ろうか??悩んでて、出会ったシリカちゃんと温泉でどうムネノリちゃんを落とすか考えたの」

ふむふむ、まああんな感じだしな、姉さんが惚れてる事の方が謎だからな

「でどうしたの?」

かなり興味がある。

エレインさんはシリカ姉さんの後ろに回ってデカい胸を鷲掴みにして持ち上げる

「コレだ」

と自信満々なエレインさん

「もうエレインさん」

少し恥ずかしそうな姉さん

「なるほど」

俺は全力で頷く。

「階段で走らしたり、抱きつかせたり、結構チョロかったね」

少し楽しそう、大人しそうなエレインさんがこんな姉御肌だったと知った日だった。

そして性教育は基本、母親か近しい女性がする事のようだ。

猫の繁殖もして増やすぞ、にゃんこ。

まだ個体の猫も見つけていないのだけど…

夜空を見上げて、まだ見ぬ猫を思うのだった。

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