明日に掛けていくスタイル
何が起きたか把握しきれてはいないが、、どうやら俺は体を手に入れて
ついでに魔法が使えるようになったっぽい。
やったね!魔法が使えるよ!なんてファンタジー!ひゃっほい!!
これでこそ転生の醍醐味ですよネ!
ってアホか!
体!肝心の体ってコレ手に入れた内に入んないから!!
さっきのゾンビとのじゃれ合いでモザイクっぽかった箇所が確実に増えた。
頭の先から足の先までもれなくモザイク!TV中継なら牧歌的風景で放送打ち切りレベル
こんな状態で一体どうしろと…?
こんな…こんな状態じゃ
街や村に行ったらそのまま悲鳴響かせ討伐されちゃうわ!!
何?俺はもうフカフカの布団で寝ることも、お腹いっぱい飯を食う事も
人と楽しく会話することも無理な感じ?
死にたくはなかった。生まれ変わって嬉しいけどコレは…コレはないでしょ。。
いや待て待て。悲観してても進まない。
入ったんだからでれるはず。出れないなんてありえないはず。
俺は必死に脱出方法を模索し始めた。
頭をぶつける?いや、もう既にぶつける為の頭の状態が悪すぎる。
こんなんじゃぶつけたら木っ端になるだけだろう。
高い所から飛び降りてその衝撃で?うーん、足がもげて大惨事になりそうだ。
しばらく悩んでいると、どうやらタイムリミットのようで
歩いていたゾンビ達は地中へと消え去り、
不気味に鳴いていたカラスたちもお家に帰っていったみたいで…はい、朝日が昇り始めました。
あーもうコレダメなんじゃない??
これはもう死ぬしかないんじゃない?
知ってるよ俺、アンデット系のモンスターって朝日とか弱い系でしょ?
あーもー…どうするかなぁ。
見渡すも隠れるところもなく
しょうがないので…俺は明日にかけてみることにした。
ん?明日にかけるって何って?そりゃーアレよ。ひたすら明日にお願いして
いくだけっていう神様お願い戦法よ!(無策)
俺は心で泣きながら、すでに付いてるのかも怪しい目を閉じ
木陰で休む事にした。
寝て起きたら元の世界に戻ってないかなぁ…
転生ものキタコレ―!って思ったケド
このままじゃハードすぎてやってけないから。
有休もさ、たっぷり残ってたし?
コレがリアルな夢だっていうなら、現実に戻って即時会社には有休とってさ?
家でのんびりしたのちに会社は辞めてやるわ。
精神的に参ってるからこんなハードな内容の夢を見るんだよ。うんうん。
そうしよう。俺は寝て、起きたら有休をとってダラダラするんだ!
よしよし!いいぞー目的が決まるって素敵!
さぁ…寝よう。そうしよう。。