リグニア・シバニティ
「カッカッカッカ!久しぶりに来たね『秘密の時計屋』は」
気持ちの良い笑いのするのは偉丈夫な背中をしている女性
「会いたかったぜぇ…クロック」
その女性の目の先には『秘密の時計屋』が優雅に佇んでいる…
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「春眠暁を何とかですねぇ」
「春眠暁を覚えずですよ」
「分かってま~すよ」
今現在店内でほうきをつかってほこりを集めてるのは神崎 美枝私です
4月春のぬくもりが程よく表れる時期
新たな出来事が十分に足りる期間
「オハヨーさん、クロック!!遊びに来たぜー!!」
クロックさん曰く今回は面倒くさくなるらしい…
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誰だろうこの人?突然現れて、大きな声を出したのはまさに姉御さんのような姿をした女性だった。
「勝手に、アポなしできないでください困るんですよ本当!!」
知り合いなのだろう、こんなにも声を荒げる姿を見たのは初めてだ
「カッカッカッカ!!いいじゃねぇかそんなこと!客なんてアポしに来る方が珍しいだろ!!」
「そうなんですけどね!!あなたはたかりに来てるだけだろ!!」
初のため口 そう言い合えるような仲なんだろう
そうして女性は「よいしょっと」といい店に置いてある椅子に座った
「ああっと、自己紹介がまだだったねぇあたしゃの名前は『リグニア・シバニティ』よろしくな」
りぐにあ.......リグニア?何か最近聞いたことがあるような…
「ああっ!人形の時の!!」
「当たりです…っいうか何でここに来たんですか?」
クロックはため息ながらにそう言い
「近況報告と後は事務連絡だね」
そう言いおもむろに手を出したリグニアにクロックは頭にはてなマークをのせ
「ほらお茶、お茶だしなよ」
「出せばいいんでしょ出せば!!」
クロックはそう叫んで冷蔵庫のあるキッチンに歩き出した
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それから少し時間が飛び
「まぁ近況報告はそれぐらい位にして事務報告にしようか」
「なんですか?」
「そろそろ『十二針の時計屋』の会議があるらしい」
「そうなんですか、なぜこんなに早く?」
「あたしゃいつも不参加だからさこんなにも早く来たらしい(笑)」
「(笑)じゃないですよ!!ちゃんと参加しろ!!」
「うわーお前にそう言われると、孫に言われている気になるわー」
「はいはいそうですか」
さらに時間が飛び私に居場所がなくなった
「じゃもう帰るわ、お邪魔したな」
「もうですか?もうちょっとゆっくりしていったらいいのに…」
「おやおや~クロックちゃんはお姉さんに残ってほしいのかい?」
「やっぱ帰っていいです」
「はいはい、じゃーねクロック」
「はいはいさようなら」
スタスタと入口に向かっていたリグニアが不意に私の横に立ち止まり
「クロックをただの子供と思っちゃいけないぜ」
「それってどういう⁉」
「いつかわかるさじゃあな」
こうしてリグニアさんは帰って行った
大きな時限爆弾を残していって.......