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『むかしのはなし』(三浦しをん)を読んで
7,8年前に読んだ本の再読です。本棚の前でふと、これってどんな話だったかなぁと手に取って、自宅なのに立ち読みしていたら止まらなくなりました。
これは、よく知られた7つの昔話をモチーフとした7つの話。無関係な独立した短編の集まりかと思いきや、時間が少しずつ進んでいて、少しずつリンクしています。なぜこの順番なのか、なぜみんな一人称なのか、誰に向かって話しているのか。読み進めていくうちにバラバラだと思った話が大きな集合体であることがわかってきます。
物事はすべてそうなのかもしれません。同じ世界に存在している以上、接点がないようでも同じ流れの中にいる。そして、言葉で繋がろうとする。そんなことを思いました。
「むかしのはなし」と言いつつも未来かもしくはパラレルワールドの話であるところも面白く感じます。




