『スタープレイヤー』(恒川光太郎)を読んで
これか! 異世界チートって!
人気ジャンル(もうジャンルと言ってもいいでしょう)の異世界チートなるものを私は読んだことがありませんでした。異世界はいいとして、チートってなんだかわからないし。私の覚束ない理解からすると、ケタ違いに優遇された能力や力を持っている、ということになるのですが、それで合っているとすればコレはまさしく異世界チートでした。
買い物帰りに引いた籤でいきなり異世界に行ってしまう女性が主人公です。ただ飛ばされるだけ。だから何? って感じです。与えられたのは10の願いが叶えられる特権。10の星でカウントされます。星を使うもので、スタープレイヤー。
なかなか爽快でした。でも単なる勧善懲悪、ご都合主義ではないので、そこもまた面白く。文体もしっかりしているから読みやすいですし。それでもくすりと笑ってしまうようなユーモアもあって、今までの恒川光太郎作品とはまた違う魅力がありました。
異世界チートの読まず嫌い(私含む)は、まずはここからいかがでしょうか?
ただ望むべくは、籤の意味を知りたかった……。
その辺りは続編に期待すればいいのかもしれません。




