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『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(東野圭吾)を読んで

悩み相談の手紙が届く雑貨店のポスト。

様々な時代に様々な人々が関わるナミヤ雑貨店の相談窓口は、時に過去と未来をも繋ぎ、多くの人が救われていきます。相談する側もされる側も入れ替わり、時に真剣に、時にいい加減に手紙を書きます。


ちょっと不思議系のいい話なら大好物! とばかりに飛びついたら、前半は思ったほどシリアスではありませんでした。でもこれが、はずれという意味ではなくて、むしろ逆。

第1章なんて相談の手紙の返事は親身な回答とは程遠いもの。それにもかかわらず結果オーライの流れに思わず頬が緩みます。

けれども話が進むにつれて全体像が見えてくると、いろいろなことがしっくりきます。


相談する側、答える側が共に人間臭くて、ファンタジックな設定とのギャップが面白いです。


人の繋がりがあれば、そこには必ず何か影響を与えるものがあります。そんな当たり前のことを優しいまなざしで見つめているかの様なお話でした。


読後感がとてもいいです。

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