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序章・荒らしの夜

※この作品には一部残酷な描写が含まれています。


※15歳未満の方は閲覧をお控え下さい。


※過激な暴力シーンもあります。

 2011年春、都内某所そこは静かな住宅街だった。しかし関東地区最大の暴走族・荒螺死アラシによって騒音たるものへと変えられてた。


 だが、そこに一人の男が立ちはばかる。その男は左腕に人形を抱きかかえ奇妙に笑った。先頭を荒螺死のバイクで走っていた川島光則かわしまみつのりは、その男をバイクのエンジンをふかし威嚇したが、男は人形を右手に持ち変え川島に見せつけるかのようにし口を開いた。


「リヤちゃんが言っている・・・お前らは人間のくずだと。」


その不気味な笑みと、不気味な人形と、不気味な男に荒螺死のメンバーは恐れおののいて騒ぎたてる。


「あいつ人間かよ?」


「俺たちが何の集団かわかってないのか?」


五十人ものワルたちが人形の男を警戒しざわめいていた。しかし川島だけは冷静かつ冷徹に、今の状況を把握し手下たちを静める。


「こいつは幽霊でもなんでもない、ただのイカレた野郎だ、お前ら八つ裂きにしろよ。」


川島は右手を挙げ手下たちに命令した。五十人もの手下が人形の男めがけて突進していく。だが男は恐れをなさずに、左腕に人形を抱えながら五十人もの川島の兵士をなぎ倒していった。


「上等。」


高見の見物をしていた川島がバイクから降りて、人形の男に殴りかかるが、男にストレートカウンターを叩きこまれた。そのダメージは相当きつかったらしく川島はよろめく。


騒ぎに駆けつけた警察は荒螺死のメンバーを次々に補導していく中、川島は警察の荒螺死、一斉摘発からどうにか難を逃れた。


しかし川島は逃げた先の路地裏の壁に手をつき息を切らしてその場に倒れこんだ。


そして人形の男は闇の中へと姿をけした。川島はその場に倒れ込みながらも、人形の男に復習を誓うのであった。


「あの男・・・絶対に見つけだし・・・殺・・・す。」


この出来事は、一夜にして荒螺死を壊滅させたとし全国のワルたちを震撼させた都市伝説である。


人形夜叉、ワルたちの間で語り継がれている都市伝説・・・。


その後、人形夜叉の目撃もなく、川島は誰にやられたのか不明な点も多く、川島が薬にでも手を出していて、川島の幻覚妄想として片付けられていった。しかし川島も当時の手下たちも、実際に薬もやっていなければ、幻覚も見てはいなかった。


2012年春・・・話はここから始まりを迎える。

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