机の上には、何もなかった
最新エピソード掲載日:2026/02/18
机の上には、何もなかった。
——はずだった。
変わらない部屋。
ついたままの小さな灯り。
外の世界は、今日も驚くほど正常に動いている。
けれどある午後、
音もなく置かれていた小さな箱が、
静かに、その均衡をほどいていく。
中に入っていたのは、
言葉ではない、ひとつの欠片。
それは何も語らず、
何も起こさない。
ただ、部屋の空気だけを、
ほんの少しやわらかく変えていく。
これは、
大きな出来事が起こらないまま、
それでも確かに何かが届いてしまう、
静かな時間の物語。
——はずだった。
変わらない部屋。
ついたままの小さな灯り。
外の世界は、今日も驚くほど正常に動いている。
けれどある午後、
音もなく置かれていた小さな箱が、
静かに、その均衡をほどいていく。
中に入っていたのは、
言葉ではない、ひとつの欠片。
それは何も語らず、
何も起こさない。
ただ、部屋の空気だけを、
ほんの少しやわらかく変えていく。
これは、
大きな出来事が起こらないまま、
それでも確かに何かが届いてしまう、
静かな時間の物語。