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第6話「決意の芽生え」

雪の舞う港町の光景が、拓海の胸に深く刻まれていた。窓越しに見える灯台の光は、静かに揺れながらも確かに道を示しているようだった。


病室の机に置かれた手紙を見つめる。祖父の文字、美咲の文字、そして彼女の小さな願い――そのすべてが、拓海の心を揺さぶる。指先で紙の感触を確かめるたびに、幼いころの約束と今の現実が重なり、胸に強い衝動が走った。


「もう、迷っている場合じゃない」


後悔は胸を締め付けるが、恐怖や不安は行動する勇気に変わる。幼少期に誓った灯台の下の約束、美咲と交わした笑い声――すべてが彼を前に押し出す力になった。


雪の舞う窓の外を見つめる。冷たい風、潮の香り、雪の白さ、灯台の光。そのすべてが、今の自分を導く指針のように感じられた。拓海は深く息を吸い、心を落ち着ける。そして、手を握る美咲の指先に、自分の決意をそっと伝えた。


「今度こそ、君のために動く」


病室の静寂の中で、決意は確かなものになった。雪が窓を叩く音、灯台の光の揺らめき、呼吸の乱れ――五感のすべてが、胸の高鳴りを後押しする。


幼いころの約束と後悔、そして希望が、今、拓海の心の中で交錯する。行動すること、それが未来を変える唯一の手段だと、彼は知っていた。


港町の雪は静かに舞い続ける。しかし、拓海の心の中には、熱く、揺るがない光が灯っていた――。


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