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第21話「静かな誓い」
港町は雪に包まれ、灯台の光が白銀の世界を柔らかく照らしていた。拓海と美咲は手を握り合い、静かに波止場に立つ。冷たい風が頬を撫でるが、互いの手の温もりが胸を満たしていた。
「ずっと…一緒にいようね」
美咲の声は穏やかで、けれど胸の奥に深く響いた。幼少期の灯台の下で交わした約束、病室での不安、手紙の秘密――すべてが、この一言に集約されていた。
拓海は小さく頷き、雪の白さに反射する灯台の光を見つめる。潮の香り、波の音、雪のきしむ感触――五感のすべてが、二人の静かな誓いを祝福しているようだった。
「過去も、未来も、全部一緒に歩こう」
拓海の言葉に、美咲は微笑みを返す。涙が頬を伝い、笑顔と喜びが胸に広がる。雪景色の中で二人の影はゆっくりと重なり、永遠のように静かに揺れた。
港町の静寂は、二人だけの時間を包み込む。灯台の光、雪の音、波のさざめき、互いの手の温もり――すべてが二人の絆を象徴し、胸に優しい余韻を残した。
静かに息を吸い、二人は未来への一歩を踏み出す準備を整える。雪に包まれた港町で、心の奥に深く刻まれた誓いは、永遠に揺るがないものとして二人を結びつけた――。




