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第20話「未来への約束」
雪が静かに舞う港町。灯台の光がゆらめき、白銀の世界を優しく照らす。拓海と美咲は、手を握り合ったまま立ち尽くす。胸の奥に、過去の後悔や孤独はもうなく、希望と愛情だけが静かに満ちていた。
「これからは、ずっと一緒だね」
美咲の声が雪に溶け込む。幼少期の約束、病室での不安、手紙の秘密――すべての時間が、この言葉に集約されていた。
拓海は深く頷き、手に握る美咲の温もりを胸に感じる。潮の香り、波の音、雪の冷たさ、灯台の光――五感すべてが、今この瞬間を祝福するように感じられた。
「どんな未来でも、一緒に歩こう」
拓海の言葉が、胸に強く響く。美咲は小さく笑い、涙が頬を伝う。その涙は、悲しみではなく、過去を乗り越えた喜びと希望の証だった。
雪に包まれた港町で、二人の影は灯台の光に揺れながら重なり、未来への約束を静かに刻む。過去の痛みも後悔も、すべてがこの瞬間に価値を持ち、二人の絆をより深くした。
港町の静寂の中、雪が舞う音と波のさざめきが、二人の未来を祝福しているかのように響いた。胸に溢れる感情は、涙と笑顔に変わり、二人の時間は永遠に続くかのように感じられた――。




