1 転生(4)
「天国といっても、あまりよい場所ではないんじゃ。天国は君たち人間が思っているようなよい場所ではない。なにもない空間、いわゆる無の空間じゃ。記憶を消されて次の生まれ変わりまで何百、何千、何万年もすごすのは拷問に等しい。それになんと今転生すればお得なセットがついてくるんじゃ」
「なんと今ならお得なセットがついてきます!ってテレショかよ。まあ天国は論外だし転生しよっかなー」
「よく言った。じゃあ今から転生の準備を始めるぞい。まずは便利スキルをあたえよう!」
《神眼》
鑑定の上位スキル。相手の能力がわかる。妨害などが効かず、隠された能力なども知ることができる。
《インベントリ》
アイテムボックスの上位スキル。物を異空間にしまい、好きなときに取り出せる。アイテムボックスとちがい、好きなだけアイテムを入れられ、中の物は時間を自由に進めたり遅くしたりできる。生き物は入れられない。
《異世界の常識》
異世界の常識がわかる。異世界の言語や文字がわかり、こちらの言語や文字も相手に伝わる。
《成長速度上昇》
成長速度が上昇する。
「よし、とりあえずこのくらいでいいじゃろ。」
「え!攻撃スキルは?転生といったら強い攻撃スキルでしょ!」
「まあそうあせるではない。なんと今から君にどんなスキルでも1つだけあたえよう!」
「え!マジで!」
「よーくかんがえて選ぶんじゃぞい。」