異世界に転生した主人公はなぜ本気を出さないのだろうと思ったので、僕は本気を出して異世界で無双したいと思います。

1 転生(2)

　僕の名前は久川(ひさかわ)　龍(りゅう)今日の朝寝坊して絶賛遅刻しそうな高校2年生。それといった特徴は特になくごく普通の異世界転生ものが好きな男子だ。

　「まずい、このままじゃ遅刻する」

　そう思い僕は学校に向かって行った。

　「あー信号赤になっちゃったー」

　僕は横断歩道で止まった。

　その時突然、視界が暗転した。

　「は？」

　頭が割れるように痛みながら、僕の意識はとうざかっていく......

　「は!ここは？」

　痛む頭をさすりながら僕は起き、周りを見渡した。