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乙女ゲームだコレェ!!  作者:
第一章
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01.乙女ゲームだコレェッ!?

 

「乙女ゲームだコレェッ!?」


 今年で10歳になるユーキスタス・フォン・エンドロフィアは姿見を見ながら叫んだ。お付の侍女はその叫びを聞いたが、時々ある例の奇行だと思いスルーした。


 この子供(ガキ)はいつもは非常に出来る子なのだが、たまに変な事をやらかすのだ。今の叫びで何か不利益を被る者は居ないと思われる事から、出来る侍女は特に何事も無かったとして処理した。

 出来る侍女は空気に徹する事が出来る。己の気配を限りなく薄くし周囲の空間に溶け込むかのように消えるのだ。

 侍女の主人であるユーキスタスは、姿見を眺め眇めつ自身の身体を確認しているようだ。今日のユーキスタスも非常に整った顔面に他者への思いやり溢れる所作と、いつもと変わらず子供らしくないお子様であった。

 先程のような理由のわからぬ奇声を上げるのは子供らしい所業であるかもしれないが、あのような行為はほんの僅かだ。

 侍女から見てもユーキスタスは非常に聡明な子供だ。聡明過ぎて人生2週目かと疑う事が多々ある程だ。

 そこらの悪ガキのような悪戯をする事もそんなになく、精々今のような意味不明な事を話し出す程度。この意味不明な話も、聞く人が聞けば天啓を得るかのような閃きを齎すのである。

 最近の事で言えば、新しく作られた照明器具がそうだ。王が提言し、“塔”の研究者達が作り出した代物。光を魔石へ固定し、空気中に漂う微弱な魔力程度で発光させるという物だ。

 この照明器具は、つい最近まで蝋燭やオイルランプで灯りを取っていたのが嘘のように、私達の生活へと浸透していった。今ではこの光魔石………光灯(LED)が欠かせない物になっている。LEDとは何処の言語かは分からないが、元々はユーキスタスが言い出した事なので、意味はよく分かっていない。

 話は長くなったが、ユーキスタスが何やら意味不明な事を言い出した時は、そこには何らかの意味があるのだ。但し、それは一介の侍女である自分には預かり知らぬ事。今は、ユーキスタスの気が済むまでやらせておく事が大事なのだ。


早々にタイトル回収。

本編である学園の入学前までは連続投稿します。

大体100話行かない程度で終わる予定(想定は)。

☆評価、リアクション、いいね、ブクマ、色々宜しくお願いします。

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