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レベル上げ

 僕が先程の部屋に戻ると、彼らは何とも美味しそうにお菓子を食べていた。

 冒険者ギルド側は僕の機嫌を損ねないために、最大限のおおもてなしをする事にしたらしい。でも、ただ餌に釣られているようにも見える。二人ともお菓子には敵わないらしい。それは、ダンジョン内でもよく理解していたけど。


「E級のギルドカードを得たぞ」

 と、僕に気付いたジークが自分のギルドカードを見せて来た。


 ギルドカード。それはEからAで、Sまである。E、Dが初心者であり、Cが本当の冒険者になったと証明される。B、Aになると、自分の安全をギルドに保証してもらえるほどになる。所謂、凄腕冒険者やベテランと呼ばれる。


 伝説級のSは偉業を成し遂げた冒険者などに渡される。でも、誰もがなれる訳ではない。それが及ぼす影響もあり、厳重な審査を通して選ばれる。Aとの間には巨大な壁が阻み、その壁を乗り越えれる冒険巣は数人しかいない。


 実力以外にも、もしかしたら強運が必要であるとも言われている。大災害や最難題のダンジョンとの出会いに見舞われて、それを自らの力で解決する必要が。ここで力が及ばないのなら、ただ野垂れ死ぬだけである。後は魔物に食われて、終了。


 冒険とは大きな犠牲の元、ある。だから、その危険を恐れる者にならない方がいい。冒険者は時に誰よりも現実を目の当たりにする、とも言われている。


「それはよかったな。なら、今からすぐにランクを一つでも上げる」


 ほら、行くぞ、と僕は食べ呆けている彼らを下に行かせた。周りで不思議な僕らを、彼らは奇妙な目で見る。





 僕は買取のカウンターに行った。そして、カウンターが溢れるほどの、これまでの小級ポーションを取り出した。他の冒険者に舐められないためには、必要な事だった。それに、沢山あっても困るだけである。


「この買取をお願いしたい」

 と、僕は言った。


 唖然としていた男性職員が、返事をした。

「…はっい。お任せください」


 僕は頭を掻きながら、やり過ぎた事を知った。後ろを見ると、二人ともが笑うのを抑えていた。


 男性職員がポーションを機械に通した。それは誰がそれを得たかを分かる、便利な魔導具だった。それで不明はなく、逆に自分の事を証明出来る。


 計算を終えた男性職員が袋に入った貨幣をカウンターに置いた。

「合計はこれほどになります」


「ありがとう」

 と、僕はその袋をすぐに収納魔法に入れた。


 手に持っていると取られる可能性もあるからだった。


「パーティーを組む事をオススメしますが、どうしますか?」


 僕が二人を見ると、軽く頷いていた。

「あぁ。頼む」


「なら、ギルドカードをお願いします」



 僕らはカウンターにギルドカードを置いた。男性職員は、ポーションによるレベル上げも行ってくれているようだった。


 途中で声を抑えたような音が聞こえたけど、無視した。


「おめでとうございます。Dランクになりました」

 と、ギルドカードを返して来た。


 当然、僕のが変わる事はない。




 いきなり上がって彼らは喜んでいるようだった。

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