ボアがクッコロさせられたのは言うまでもありません。
ここに来る前にスキル隠蔽取得して
ステータスを悪目立ちしないようにしておいたので、
大丈夫とは思いますが、緊張の登録作業です。
魔法陣の上で針先に指を押し当て血を垂らすことで、
ギルドカードが出現。
なんとも異世界な光景です。
無事登録完了です。
ウサ耳受付嬢さんに簡単にギルドについて説明をしてもらいました。
SSS
S
A
B
C
D
E
F
とランクがあり、
いろなん種類のクエストをこなしたり
いろんなモンスター討伐することで
ランクが上がっていく仕組みらしいです。
各クエストが掲示板に貼ってあるので、
さっそく閲覧してみましょう。
貴族のピクニックの為の護衛任務や
一般宅の庭の木の伐採依頼なんかもあり
いわゆる雑用もクエストになっているようです。
これくらいの文化水準の世界ならば
たいてい社会の端に追いやられて、
割の合わない生活を強いられている人が
いるはずなので、そういう人たちのフォローになるような
クエストがあれば良いのですが。。。
ありました。
「ママの病気を治して、お礼はなんでもします」
とだけ書いてある紙を発見。
メルベル
「さすがご主人様これですね」
と分かったかのようにメルベルが掲示板からその紙を外し
カウンターへ持っていきます。
ウサ耳受付嬢
「ウチとしてはありがたいのですが、よろしいのですか?」
メルベル
「良いんです良いんですー」
とボアを連れて笑顔でギルドをあとにします。
ボア
「メルベル殿、実は私には北送りの仕事があるのだが」
メルベル
「あぁあなた雪の守人さんだったんですね」
ボア
「そうだ、いちおう団長をやっている」
メルベル
「そうですか、でもダメです!
あなたはフタナリのオモテナシでクッコロする運命なのです」
ボア
「フタナリ?オモテナシ?」。。。
どうやらボアはトウキョに集まってくる
北送りになる人々を運ぶ仕事をしているらしく
その仕事に就いてる多くは北で生まれた女性達とのこと。
そんな話をしているうちに
依頼主の家に到着しました。
そこは貧民街も貧民街であたりはとにかく臭く鼻が曲がりそうです。
それもそのはずで、
街中の下水がここに集まってきているのだそうです。
依頼主はこの貧民街で物乞いなどでその日暮らしをしている
10歳くらいの女の子でした。
家の中に入るとボロボロの藁布団に横たわる母親を発見しだい。
エクストラヒールをかけて、
家の中すべてにクリーンをかけました。
メルベル
「今日のことは誰にも言ってはダメよ」
と依頼主の子供に告げて
家をあとにします。
ついでに
貧民街全体にクリーンをかけて
トウキョの街を一度出ることにしました。
アントマンで3人とも小さくなり
街の外の森の中で白狼たち家族と合流します。
ボア
「そなたたちはいったい何者なんだ?
あの母親は死ぬ寸前だった。
腐臭漂う街が一瞬で綺麗になった!
体が小さくなったと思ったら
珍妙な馬車が宙を舞い
危険な森の中に入ってくし!
このお姿は聖獣様ではないか!」
メルベル
「ボアうるさい」
ボア
「で、でも」
メルベル
「いちいち驚いてたらキリがないですよ」
と言っているメルベルの横で
インベントリから邸宅そのものを出すとボアは口を開けたまま黙りこみました。
その夜
ボアがクッコロさせられたのは言うまでもありません。