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戦いとその後とちょっと読書

 

 「それでは、始めっ」


 合図とともに、両者同時に動き出した。


 アーネストがいきなり間合い詰めてきた。俺はそれに驚き、反応が少し遅れた。だが、アーネストが振り下ろした剣をなんとか持ってた剣で受け流す。でも、俺の攻撃も一向に当たる気配がない。やっぱ、身長差がすごいからか、アーネストはリーチが長い。だがな、攻撃は当たってないのだよ。なぜなら、アーネストの攻撃をさっきみたいに避けたり自分の剣で受け流したりしているからだ。

 そして、俺は、さっき作ったばかりのスキル『超越』のおかけで、少しずつ時間が経つにつれて、アーネストの攻撃が読めるようになってきた。すごいな、このスキル。相手の攻撃パターンが頭の中にイメージとしてで出てくる。しかも、全部イメージ通りに動いてくる。半分、未来予知みたいなもんだな。相手の攻撃パターンを覚え、吸収してそれを超えるというスキルにしたつもりだったがそれ以上の性能になったみたいだな。

 しかし、身長差や筋力差などで力負けしそうになる。くそっ、もう少し筋肉が欲しい。でも、まぁ、5歳で筋肉モリモリっていうのも気持ち悪いか。とりあえず、このままじゃ、やばいな。どうしよう。とりあえず、間合いを置こう。うん、そうしよう。そう思い、アーネストから一回離れた。どうしよう、適当に煽って攻撃パターンを単純化するか。


 「どうしたんですか?少し、息が上がってますよ。まさか、ここで一番強いアーネストさんが5歳児に負けるなんてことはないですよね」


 「君こそ、少し私を見下し過ぎてないか?そんなことしていると痛い目にあうよ」


 「そうですか。まぁ、さっきからあなたの攻撃は僕に当たりそうにないので大丈夫ですよ」


 「くっ、ならば少しだけ、本気を出してあげよう」


 そう言ったアーネストの動きが少し速くなった。まぁ、俺の超越の前じゃ無意味だがな。だって速くなったって攻撃パターンは変わらないんだもの。ここの人はみんな剣の形にとらわれすぎなんだよ。もっと非道なやり方も覚えた方がいいと思うね。しかし、まぁ、剣で打ち合うのって楽しいな。

 剣を交えるに連れてどんどんアーネストのスピードを覚え、互角になりさらにそのスピードを超えた。今では、アーネストの動きが遅く感じるぜ。

 もう、アーネストに勝ち目はないだろう。さらに煽ってやるか。

 

 「どうしました?それで本気のつもりですか?だとしたら、がっかりですね。本当にここで一番強いんですか?」


 「うるさいですよ、ちょっとの間互角に戦えてるからって調子に乗らないでもらいますかね」


 「別に頑張って言い返さなくてもいいですよ」


 「なっ、つくづくムカつきますね。いきがるのもここまでにして差し上げますよ、私の真の力を見せてあげましょう。はあぁぁぁああっ」


 そう言ってアーネストは、力みたいなのを溜め始めた。多分、さらに強くなれるのだろう。だが、俺にはこいつが強くなってるのかはイマイチわからない。ていうか、こいつガラ空きじゃね。今なら、攻撃できるじゃん。よっしゃ、行くか。


 「おりゃあぁぁっっ、」


 そうさけびながら、俺は手に持った刀をアーネストに向けて横薙ぎに振り切った。


 「いや、ちょっと待っt…」


 頭に当てないように胴体に当てたのだが……


   バコン!


 あ、会心の一撃みたいなのでちゃった。あれ、これ大丈夫か?まぁ、勝ちは勝ちだからな。後のことは他の人に任せよう。うん、そうしよう。


 「よっしゃ〜、勝った〜!」


 「「「おおおおっっ」」」


 おわっ、すげぇ歓声だな。何、俺ってそんなにすごかったのか。なんか嬉しいな。つうか、あいつ、もしかして嫌われてた感じか。なら、いいことしたな。いや待てよ、少し引いてるやつもいるな。例としては父さん、ストラ隊長の2人か。なんかあの2人と話すのはちょっと気まずいな。

 しかし、アーネストは気絶しちゃったのか。息巻いてたくせに、そんなに強くなかったなぁ。いや、『超越』の成長力がすごいのか。多分、今回の戦いで訓練場のやつにはもう負けないだろう。

 まぁ、こいつのおかげで1ついいスキルが思いついたぞ。というわけで、『超越』を作った時の場所に移動した。そして……


 「『スキル生成』」


 そう言ってピンク色のパネルを出した。よし、やるか……


 そして、だいたい10分くらいが経った。作ったスキルは、『身体強化LV 1』だ。まぁ、王道のスキルだな。このスキルは、自分よりも力が強い相手と戦った時にレベルが上がるようにした。レベルが1つ上がるごとに自分の身体能力が2倍される。レベル10まで上がるように設定したから。最大で、20倍されるってことだな。

 ううっ、強い。俺ってなんていいスキルを作ってしまうのだろう。よし、部屋に戻るか。



 そして、俺は自分の部屋に戻ってきた。そして、ベッドにダイブする。疲れた〜。腹もいっぱいだし。逆に食い過ぎて死にそうだ。何があったかというと……


   〈小一時間前〉


 屋敷に戻った後、母さんに勝ったことを報告した。そしたら、すごい喜んでくれた。こんなに喜ぶもんかな?と思った。

 その後、母さんが料理長に夕食は豪華にしろって言ってたな。そこまでしなくていいじゃんとか思った。


 しかし、母さんのこの家での権力は凄まじかった。ほんとに豪華な夕食だった。大変そうだなぁと思ったのが料理長が死にそうな顔してたことだ。心からお疲れ様です、と思った。しかし、俺も大変だった。俺へのお祝いなんだから、もっと食えと言われ無理矢理胃袋に詰め込んだ。死ぬかと思った。



   


 そして、現在いまだ。俺は今ベッドの上でゴロゴロしてるところだ。そして、今日の戦いを思い出した。だってさ、やっぱ嬉しいじゃん。ここで一番強い人(父さん以外で)に勝ったんだよ。え、勝ち方が汚いだって?そんなことはない、断じてない。だって、ガラ空きだったんだよ?隙だらけだよ?逆に攻撃しないって方がおかしいと思うな俺は、うん。

 まぁ、俺的にはもっと刀でなぶったり、ボコボコにしたり、痛めつけたかったんだけど、それやるとさぁ死んじゃうかもしれないから、やらなかったんだよね。ま、今は純粋に勝ったことだけを喜ぼう。

 そして今日は、疲れたから寝る。今は、それだけだ!





 それから数日が経ち、毎日のように訓練場に通ったが誰も相手してくれなかった。それ以上に無視される。

 いや、ちょっとだけしか話してくれない。「模擬戦の相手してくれませんか」と話しても「また今度な」しか言われない。そりゃあ、たしかにここで一番強い奴を初日に倒したけどさ。そんなにか、そんなに俺が怖いのか。

 そういうわけで、訓練場にではすることがなくなってしまったので今は自分の部屋で本を読んでいる。

 

 え?なんの本かって?そりゃあ魔法についての本ですよ。俺も魔法使ってみたいし、これから生きてくためにも使えた方がいいでしょ。


 だから、この家の魔法についての本をあるだけ探して読んでいる。まぁまぁ、理解できた。


 呪文みたいなのを詠唱するか、術式を組めばいいだけなんだろう。と思っていたら、ありがたいことに具体的なイメージを思い浮かべるだけでいいらしい。

 その思念が自分の中の魔力の根幹に干渉して発動するらしい。そして自分の中の魔力を使う、ということらしい。自分の中の魔力を使うのは、魔法の初期動作で必要なだけであとは、周りにある魔力を消費するらしいがな。

 だが、自分の中の魔力量をしっかりと把握してないと魔力切れになった時は大変になるらしい。どう大変になるかは書いてないな、くそっ、使えねぇな。


 しかし、魔法かぁ。前の世界じゃ、そんなもんまやかしっていうか、妄想っていうか…まぁ、使えなかったんだから、少し、楽しみだよな。

 明日、家の魔法訓練場にでも行くか。作っただけで使わなかった『魔法生成』も、試したいしな。

 しかし、この世界に来て結構時間が過ぎたな。ここの生活にもだいぶ慣れてきたと思う。明日はついに魔法を試す時だそうとなれば、もう寝るか。


 そして、俺は睡眠についた。


どうも、作品タイトルを変えてから初めての投稿です。作者の霊璽です。今回は前回の続きになります。初めての模擬戦で、格上の相手を煽っていましたね。

さて、次回は、魔法を使います……多分

ぜひ、楽しみに待っていてください。

それでは、また、次回の話で…

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