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俺の人生最後

  俺の名は三河輝将みかわ きしょう、平凡な中学三年生だ。

 

  漫画や小説の主人公みたいに超イケメンってわけでもなければ、運動神経が良いというわけでも無い。もちろん頭がすごく良いわけでも無い。どちらかといえば平均より、ちょっと下ぐらいだ。

  だが俺は、クラスで一目置かれている。なぜなら、サイコパスだからだ。いや、そうらしい…

 自分では、そんなことはこれまで生きてきて一度も思ったことがない。たったの一度も…だ


  だが今や、ネット社会だ。


  ある時、自分でサイコパスについて調べてみたんだが、これがなんとまぁ、自分に8割ほどあってハマっていたんだよ。


  自分でも、結構…驚いたよ。ハハハ…


  でも、平然と嘘をつくだの、良心の欠如だの、表面上だけは口が達者だの、自分の非を認めないだの、利己的・自己中心的だの、人との共感ができないだのよく考えてみれば、確かにそうだと思う。


  学校生活では、常に自分が中心と考えてるし、他人がどうなろうと知ったことではない。自分が間違えても決して認めることはない。自然に嘘をついて人を何度も騙したことがある。人に優しくしたこともない。ちなみに、誰一人として信用もしてない。人となかなか、話も通じない。だが、口が上手いから人を自分の都合のいい方向に動かすこともできる。

 こんな俺だが、クラスのルーム長を務めている。

 スゲェだろ。生徒会の議長もやっていたのさ。

 

でも、情緒が不安定になりすぎる時期があってよ。 無性に何かを壊したくなったり、傷つけたくなったりするわけよ。その時期がなんと3月。そう、ちょうどこの時期なんです! だから今、自分でも落ち着いて生活する努力をしているところだ。

だが、これ以外のことでクラスの人からサイコパスと呼ばれていると俺は思っている。そう!人の身体に興味があるということだ。特に身体のなかの内臓や筋肉繊維などなど……これが原因だと思う。あとは、結構グロいのとか人を痛めつけたりするのが好きなのだ。

しかーし、興味があったり、好きなのだから仕方ない。

そう思うだろ?

あとは洗脳術だったり護身術、心理学なんかも本で読んだりしている。

  でもさ、クラスの人はスゲェいい奴らばっかでこんな俺でも話しかけてくれる。気持ち悪がる奴もいるがな。


それでも今日でちょうど卒業式の一週間前、俺の中学校生活もこれでそろそろ終わりになる。


  今は、家に帰るために夜道を歩いているところだ。


  交通量も、結構多いが歩道を歩いているところだ。でも、とにかく暗い。街灯が70メートルに一本くらいで危ない。気をつけなければ、


  そう思いつつも、違うことを考えながら歩いていたからか、車が近づいてくるのに気がつかなかった。

気付いた時には、避けられないくらいに近づいていて、一瞬、車の中が見えた。運転手は、意識がはっきりしていなかったように見えた。

だが、もう遅い。


「うわぁぁっ」


  キキーッガンドゴンッ


  なん…だ、お…おれは…どうなって…いる…んだ、 車に引かれたのか?体のあっちこっちが…いてぇ、

  これが俺の最後…なのか…中学校も、卒業出来ずに…か?

  これが…俺の人生の…終わりかよ…なんて…ダセェ死に方…なんだよ。車に引かれ…るとかよ、

 

はぁ…自分でもいやになるぜ…




「うっ…ここは、どこだ」


俺は、意識がはっきりとして体を起こす。よく見れば俺の住んでた町によく似た場所だった。だけど、いくつかおかしいところがあった。少し色がぼやけていることと、人が誰もいないこと…いや一人いた。


「やぁ、君が三河輝将みかわ きしょうくんだね?」


なんだこのガキは、やけに小さいな。だいたい145cmくらいか?小学2〜3年にしか見えねーぞ。


「そうだが、お前は誰だよ?なんで俺の名前を知っている?それにこの場所はなんなんだよ?」


「ああ、一度にそんなに質問しないでよ、せっかちだなぁ。とりあえず、自己紹介をしよう。僕は、テオス・ディーオス・イラーフ・カムイ・デミウール・ゲインだ。よろしくね。」


「いや、長いよ。そんなに覚えられねーよ」


「じゃあ、最初のテオスでいいよ。ちなみに全能神だよ。」


「へぇ、………はっ?ぜ…全能神?マジで?」


「で、さっきの質問の返答だけど…」


「無視かよっ」


「この場所は、君の記憶の奥底に眠っている一番の思い出の場所だよ」


「もういいや、」(全然人の話聞かねーなこのガキ)


「今、失礼なこと考えたよね?」


「そ、そんなわけねーよ。それより話の続きをしてくれよ」


「しょうがない、なかったことにしてあげるよ。それじゃあ、話の続きね。ここは、君が人生の中一番大切だった場所だよ。つまり、この場所は君の想像力で構成されている場所なんだよ。」


「ふーん、そうか。ここが俺の人生で一番大切な場所だったのか。自覚が全然ないな」


「しょうがないよ。みんな死んで初めて気付くんだもの。自覚なんて、あるはずないよ」


「そういうもんか?」


「そういうもんなの。それでね、君には異世界での新しい人生をプレゼントしようと思っているのさ」


「なんで?」


「あれ、もっと喜ぶと思ったんだけど。ま、いっか。理由は、君が15歳という若さで死んだこと、それと君がなかなか面白い性格だからかな」


「そんな理由でいいのか」


「いいの、いいの君が人生で大罪を犯したわけじゃないからね」


「そうか、ならありがたく、そうさせてもらおう」


(こういうのってだいたい俺に有利になるようにしてくれるからな)


「じゃあ、いっくよぉー」


「ちょっと待て」


「ん、どうしたの」


「どうしたの、じゃねーよ。こういうのって、なんか俺に特殊なスキルとか能力とかくれたりするもんじゃないのか」


「それは、君の妄想にしか過ぎないよ。でも、確かに可哀想だね。じゃあ、僕からひとつだけ君にスキルをあげておくよ。転生したら確認してね。あと、君の転生する世界だけど、魔法とかがあるから楽しみにしていてよ。言葉とかも全部、前の世界と一緒だから問題ないよ。以上だいたい、理解できた?」


「なんとくわかった」


「じゃあ、始めるよ」


そう言ったテオスと俺の足元に魔法術式が浮かんだ。


「君が異世界に行ってもすぐに死なないように願っているよ」


「ああ、今度は人生を最後まで終えてやる。色々、ありがとうよ。じゃあな」


「バイバーイ」


そう言って俺の視界は、ゆっくり白い光につつまれていった。

さて、どんな世界なのかワクワクするぜ

そして、今度こそ最後まで人生を生きてやるぜ。

初めて小説を書いて投稿しました。

作者の霊璽です。面白かったですか?

多分、読みずらいと思うので、アドバイスしたいただけたら嬉しいです。感想なども、あれば出来るだけ教えてください。

出来るだけ早く更新しますが、不定期にはなると思います。

次回の話も読んでもらえれば嬉しいです。

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