浩史
浩史がどこからか美香の様態を聞きつけて会いにきた。
「先輩…」
「お前もういい加減先輩は辞めろよ、付き合って3ヶ月は経つぞ。てか何だよ1ヶ月会わないだけなのにどれだけ体重減ったんだ。かなりやつれてるぞ。」
美香は部屋にだらしなく座ったままだった
酒瓶は常に手放さいようになってしまい
外出もままならなくなっていた。
「何があったんだよ。」
「何がか、その何かが分かれば凄く楽なんだろうなぁ。」
「とりあえず、それよこせ。」
浩史は酒瓶を取り上げると美香を立たせた。
「何日も風呂入ってねぇだろ。据えた匂いがする。入れてやるからシャワーだけ浴びろ。」
浴室に入ると1枚1枚と浩史が服を脱がせてくれる。久しぶりに浴びるシャワーはほんのり熱くて「気持ちいい」という感覚を感じた。
浩史は美香の腕から太ももから全身を撫でるように洗っていく。
「ねぇ。」
「何。」
「服脱ぎなよ。」
「は?別に俺は濡れてもいいんだよ。変な気持ちになるから脱がねぇよ、俺は今お前を介護してんの。」
「変な気持ちになっちゃいなよ。」
不思議な気持ちだった。
今なら出来る、そんな気がした。
浩史の家に泊まりに行くこともあるのに
美香が怖がって体を開かなかった。
今なら出来る。
浩史は躊躇した。
「いや、でも…」
必死で自分の理性と戦っているようだったが
その内に美香の体の線に沿って立ち上がり、そっとキスをした。
「怖くねぇの?」
浩史は美香の体を気遣っている。
「今なら、大丈夫な気がするの。」
手が遠慮がちに美香の体を抱きしめた。
「お前すげえ抱き心地いい。」
「うん、ありがとう。」
浩史はベットに美香を運ぶとそっと覆い被さった。