表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

最後の一日

作者: ひなこ

二次元のような話。

外国の大統領が突然言った一言に、心臓が掴まれた気がした。

「この世界は、明日で消えます」

その言葉に家族は、本気にせず普通にいつも通り。

私だけが焦る。

スマホ、PC、TV、新聞。

調べられるものすべてで調べる。

しかし、その答えは

どうやら、みんな国民は半信半疑で。

本当のことなのか、まだ不明。


外を見れば、道端で泣き崩れる人。

平然とした顔で仕事に向かう人。

本来、二次元のようなこんな世界なら。これが本当。

皆が皆、信じるわけない。


外を見て、さっきまで焦っていた自分が嘘のように落ち着いている。


さて、どうしよう。


・お金を使う?

・大好きなお寿司を食べる?

・服を買う?

・それとも、日常を送る?


いくつかの選択肢の中で、私は迷う。


両親は普通。

妹はさっきの私同様、大慌て。

私だけどこかに行っているような気分。



まあ、まずお金を確認。

2万ちょっと。

貯金してたお金。


・・・使おうか。


2万円を持ち、家を出る。

一大事だというのに、平然とした顔で歩く。


まずは、服。

買ったことのないブランドの品。

そして、高いお店でランチ。


残高、二千円。

二千円あるなら、お守りを。

電車でおニューの服を着て、神社へ向かう。


神社でお賽銭を入れて、この町のこの世界の平和を願う。

そして四つのお守りを買う。


電車で家に帰り、家族一人一人にお守りを。

最後だろうか。

この光景。

この、家族四人が笑顔の光景。


テレビではニュースは

本当か嘘かわからない話で持ち切りだ。


さあ、深夜11時半。

家族は寝た。

でも私は12時まで起きていよう。


刻々と迫る12時。


カチっボーン、ボーン

12時の合図。


「あ、来た」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 初めまして、トップページで気になるタイトルを拝見したので読ませていただきました。 まさか、なろうでリドルストーリーを読めるとは思っていませんでした! この読了後のもやっとした独特のカンジ、高…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ