第20.5話 みんな愉快な?ヴァスティナ帝国 Ⅱ
2.イヴ日記②
天気、晴れ。今日の気分、悲しいよ。
僕は今、へスカルって言う国に来てるの。リリカ姉さまの護衛なんだよ。
皆に無理言って、チャルコの時みたいにメイドさんになって来たの。付いて来た理由はね、メイファちゃんの事が心配だったから・・・・・・・。
違うよね、今はアンジェリカちゃん・・・・・・なんだよね。
アンジェリカちゃんはね、あんな子じゃないんだよ。僕が知ってるアンジェリカちゃんは、リック君のメイドで、真面目でしっかり者で、とっても可愛い子だった。
でも、今のアンジェリカちゃんは、帝国の女王様。国と皆を守るために、全部を背負っちゃった・・・・・・・・背負わされちゃった。リック君達が悪いわけじゃない。悪いのは、僕達が殺した帝国貴族達と、ユリユリを救えなかった僕自身。ユリユリが死んじゃわなきゃ、アンジェリカちゃんはメイファちゃんでいられたのに・・・・・・・。
今日の夜、城内にいきなり暗殺者が現れたから、僕はすぐにメイファちゃんのもとに駆け付けたの。そしたらメイファちゃん、二度とその名前で呼ぶなって言った。とっても、辛かった。
だってメイ・・・・アンジェリカちゃん、苦しそうだったから。
僕、アンジェリカちゃんに何もしてあげられないのかな・・・・・・・。
天気、晴れ。今日の気分、苦しいよ。
昨日はリリカ姉さまに添い寝してもらって、姉さまに抱きしめられて眠ったの。リリカ姉さま優しいから、僕の悲しさを癒してくれたんだ。
今日は大切な会談の日。アンジェリカちゃんとリリカ姉さまが、ジエーデルの外交官さんと戦ったの。メイド長さんとシルフィちゃんも一緒だったんだよ。
アンジェリカちゃん、すっごく頑張ってた。皆を守るために必死だった。
でもね、そこにいたのは僕の知ってる女の子じゃなかった。
強くて、気高くて、凛としてた。アンジェリカちゃんは、本当に女王様になっちゃったんだね・・・・・・。
リック君は、アンジェリカちゃんが女王として帝国を支配するのを望んでる。だから僕は、リック君の望みを叶えなきゃ駄目なんだ。
でも僕は、アンジェリカちゃんが女王になって苦しんでいく姿なんて、見たくないよ・・・・・・。
天気、晴れ。今日の気分、嬉しい気分。
今日はね、レイナちゃん主催の歓迎会をしたの。ミュラちゃんとライガ君のための歓迎会、とっても楽しかった。
レイナちゃんがお料理作ってくれたり、シャランドラちゃんが皆の秘密をいっぱい暴露したり、すっごく盛り上がったんだ!
僕の恥ずかしい秘密も知られちゃった、てへっ♪♪・・・・・・んっ、秘密じゃないかも?
なんだか、本当に久しぶりに笑った気がする。心から楽しいって、そう思えたんだ。
二人が来てくれて、リック君はまた笑えるようになった。僕はそれが、すごくすごく嬉しかったんだよ。皆もきっとそう。嬉しかったに決まってるよ。
辛くて、苦しくて、悲しい気持ちでいっぱいだったリック君。僕達はユリユリやメシア団長の代わりにはなれないけど、傍にいてあげる事は出来る。これからも、リック君が悲しい思いをしそうになったら、絶対に救って見せるよ。
だって僕は、リック君を世界で一番愛してるんだもん!
今日の歓迎会みたいに、ずっと皆と一緒に笑っていたいな。
今度はリック君達も誘って、皆でパーティーやりたいな。沢山お料理作って、いっぱいお喋りして、皆で楽しく笑いたい。
それでね、いつかはメイファちゃんとも・・・・・・笑って・・・・・・・・・・・。
「イヴっち・・・・・・、泣くの我慢せんでもええんやで」
「シャランドラちゃん・・・・・・・僕は・・・・メイファちゃんの事・・・・」
「わかってるで。一緒に守ろうやないか、うちらの大好きなあの子を・・・・・・・」
~終~
3.ヴァスティナ帝国ショッピング②
「みんな元気しとるか?うちは今日も元気やで!帝国一の天才発明家シャランドラ様の、新作発明品お披露目の時間やで!!」
「先生、今日はどんな発明を見せてくれるんですか?」
「ふっふっふっ、今日紹介するのはこれや!!」
ばばん!!
「名付けて、全自動超絶ごみ収集機や!!」
おおーーーーーー。
「これは魔法動力機関を搭載しているんや!こいつを起動すれば、部屋中のどんなごみでも集める事ができるんやで。これでもう箒は必要無しや!」
(まあ、言ってしまえば掃除機だよな・・・・・・・)
「さあリック、早速使ってみてくれや!」
「了解だ。でも先生、この部屋もそうだけど、城内はいつもメイドさんが綺麗にしてるから、ごみなんて落ちてないぞ?」
「まあ、こいつの吸引力を見て貰いたいねん。と言うわけで、これを用意しといたんや」
ひろひらひら・・・・・・・。
「ここに、レイナっちの下着がある」
「!?」
「さっきこっそり部屋から拝借したんや。こいつを吸ってみてくれや。もちろん、吸い込んだ後はリックの好きなようにしてええんやで?」
「!!?」
カチャカチャ、シャキン!
「準備万端!いつでもいけます先生!!」
「じゃあ下着をここに置いて・・・・・・・、起動するんや!」
「レイナのパンツは貰ったぜ!起動!!」
ポチッ・・・・・・・・、グオン・・・・・ぷしゅーーーーーー・・・・・・。
「「あっ・・・・・・・・・やっぱり駄目?」」
ギュインギュイン、バリバリバリバリバリバリ!!
「あばばばばばばばばばばっ!?!?!?」
「あかん!リックが雷魔法喰らったみたいになってもうた!!」
ぷしゅーーーー・・・・・・・・、ばたっ・・・・・・。
「リック・・・・・・・生きとるかいな?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「いっ、以上!お披露目会は終了やで、解散!!」
がしっ!!
「・・・・・・・どこへ行くシャランドラ、逃がしはしないぞ」
「ゆっ、許してくれやレイナっち!リックがぶっ倒れたんわ事故や!ほんまやで!!」
「なら、私の下着を盗みだしたのも事故だと言うつもりか?」
「それはあれや、レイナっちが自分の下着を皆の前で晒されて、恥ずかしさに赤面する様を楽し-------」
「焼き尽くせ、焔!!」
「うぎゃああああああああああああああああああああっ!!!!?」
~終~
4.教えて、エミリオ先生!②
「前回と同じく、この時間は皆の疑問に答えていこうと思う。ではまず、こちらのお便りからいこうか」
ペンネーム、新米軍師お嬢様さん。
メンフィス先輩にご相談があります。最近私は、帝国軍参謀長のあの男の傍で仕事をしています。参謀長と一緒に軍務に集中し、先輩のような一人前の軍師になるべく働いているのですが、私はどうしても参謀長の事が好きになれません。
とりあえず嫌いです。いつもいつも私の事をからかってきますの。私への嫌がらせにも腹が立ちます。性格悪すぎなんですのよ、あの下衆。
どうしてあんな男が好かれているのか、私には全く理解できません。皆さん絶対病気だと思います。あっ、メンフィス先輩は別ですから、それは誤解なきように。
私、これからもあの下衆・・・・・・もとい参謀長の下で働くのかと思うと、正直憂鬱です。
私はどうしたらいいのでしょう・・・・・・・・。
「そうだね・・・・・・こればっかりは私にはどうする事も出来ない。でも、リックは君の事を大切な仲間だと思っている。それは間違いない。だから・・・・・・、気持ちはわかるけど、もう少し頑張ってみて欲しい」
「それでは、次のお便りを読んでいこう」
ペンネーム、死神と呼ばれた百合の女王様さん。
エミリオ先生に~、質問がありま~す!
最近私、新しい味を求めているんです。だって~、リンもラベンダーもいいんだけれど、私美食家だから、そろそろ別の女の子を堪能したいと思っちゃうんですよ~。
やっぱり、帝国軍の女の子は美味しそう!
レイナ様は絶対美味だわ。シャランドラ様とミュセイラ様もいいけど、セリーヌ様も捨てがたいわね~。イヴ様は・・・・・・、男の娘だから可!
あ~ん、想像しただけで涎が止まらないわ~。しゃぶりつくしたい、あの体。皆、きっと良い声で鳴いてくれるわ~。
そして、忘れちゃいけないのは、最高級食材とも言えるあの御方。宰相のリリカ様、いつか必ず頂くわ!
綺麗な金髪に、豊満な胸。特に食欲をそそられるのは、あの妖艶な笑み。あんな笑みを見せられたら、体の疼きが止まらないわ~!!
あの、全てを支配している様な妖艶な笑み。あんな笑みを浮かべられる女性は、本当に希少なの。
あの笑みを浮かべられなくなるくらい、あんあん鳴かせてあげたいわ~。あーん!!想像しただけで感じてきちゃう!この私、帝国メイドのノイ・・・・・・じゃなくて、死神と呼ばれた百合の女王様が必ず隙を見てリリカ様を抱いて見せる!
でも、リリカ様は全然隙を見せてくれないの。
エミリオ先生、リリカ様の弱みとか知ってたら教えて下さい♡
「うっ・・・・・・・・この質問はちょっと・・・・・。とっ、とりあえず君の聞きたい事だけど、リリカさんの弱みなんて、私が聞きたい位だよ。残念ながら、私では君の力になれそうにない。ただ、弱みではないかも知れないけれど、リリカさんにとってリックは帝国内で一番特別な存在だ。まずはリックに近付く事で、リリカさんと何かしらの関係を得てはどうだろう」
「今度はまともなお便りだといいけれど、さて・・・・・・」
ペンネーム、腐ってるわけじゃない発酵の美少女さん。
エミリオ先生!!質問でーーす!!
リック様とクリス様はいつになったら絡み合ってくれるんですか!?リック様総受け展開はいつになったら始まるんですか!?
それから私、エミリオ先生の参戦も待っているんですよ!リック様総受け展開を完成させるためには、エミリオ様が参戦して三角関係を成立させ----------」
「・・・・・・・・今日はこれまでにしよう。ではまた次回、お便りを待っているよ」
~終~




