ファインダー
24歳になった田中将司は仕事もせず実家の部屋でカメラをいじる日々を送っている。
就職活動に失敗したわけでも、夢を追っているわけでもない。
ただ、理由もわからないまま、カメラだけは手放せなかった。
ファインダーを覗くたびに胸の奥がざわつく。
なぜ自分は、撮ることにこんなにも執着しているのか。
答えのない問いを抱えたまま、湊は毎日シャッターを切り続けていた。
押し入れからそれを見つけるまでは
就職活動に失敗したわけでも、夢を追っているわけでもない。
ただ、理由もわからないまま、カメラだけは手放せなかった。
ファインダーを覗くたびに胸の奥がざわつく。
なぜ自分は、撮ることにこんなにも執着しているのか。
答えのない問いを抱えたまま、湊は毎日シャッターを切り続けていた。
押し入れからそれを見つけるまでは
鉄の塊
2025/10/07 20:42