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異世界技術派遣会社  作者: 神無
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誤解は解けた

実は地味に仕事(広告&契約)してた響さん。


「給金は人の集まり具合にもよるけど、数は少ないけど定期的な商談もまとまりそうだから取り敢えず今の給金より少なくはならないよ」


「そうなんですね!解りました!!あ、でも良いんですか?私が最初で」


「どゆこと?」


「いえ、、、その、皆さん、、、と言ってもご家族が待っている方は別ですけど、殆どの人は雇用希望と言っていましたけど」


「そうなの?誰も言わないからてっきり皆義理で残ってるのかと思ってたよ!!」


「えぇ!?違いますよぅ!!でも、あの、、、エコー様の本当の御仕事が私達にお手伝い出来るのか解らないとは、言ってました、、、」


「人材派遣の事?あれ、一応面接はするけど現状希望者はそのまま採用だよ?だって皆、真面目だし。そもそも私はスキルの有無はどうでもいいんだけど」


必要なら響が用意してしまっても良い。レベルを上げない状態で譲渡すれば本人が育てる事も出来るのだから。勿論、響の秘密も関わって来るので雇用してからでないとスキル関連の話は出来ないが。


そもそも幾ら配慮の結果とは言え二ヶ月半の間、通常より安い給料で仕事をしているにも関わらず一切の問題行動が無かったのだ。親方がキツめの言葉で叱り付けても文句は出なかった。人柄は信用出来るし、響にとって重要なのは其処なのだ。


因みに当の本人は忘れて居るが親方が怒鳴ると必ずと言って良い程に響がフォローを入れていた。親方が怒鳴った理由と今後何処に気を付ければ良いのかを教えてくれるのだ。その理由の殆どが危険が原因だったり気付かずに作業の妨害をしてしまっていたりした場合だったのでそれぞれが後で親方に謝罪に行ったりしていた。


その場に響が居ない場合も従業員達の様子で気付いて気に掛けてくれるので慕わしい気持ちが芽生えない訳が無かった。響に自覚は欠片も無いが。


「、、、あの、エコー様。たぶんそれを言ったら殆どの方、、、家族が待っている方は一度戻ってからでしょうが、雇用を希望しますよ?」


条件を絞らなくても大丈夫でしょうか、と問われて響は逆に驚いた。え、そんな最初から人手来てくれるの?と。


実を言うと響とロヴェルが此処暫く地道に営業活動をしていた為に人材派遣の方は仮雇用の三ヶ月が過ぎるのを待って貰って居る状態なのだ。


女将さんやドリス親方は言わずもがな、宿屋の調理担当のお兄さん―――サリシャンさんの修行場だった食堂、そして全員がお世話になって居る酒屋の小父さんも荷運びの手があるのならばと契約してくれた。


従業員が響とロヴェルだけだったので二人でどうにか回せる量の仕事しか請けられないと伝えたにも関わらずに、だ。


むしろ早急に人を雇わねば、と言う段階であり人材派遣する側が人材不足と言う状況だったのだ。


「ちょ、フィルフレーア!希望者は直ぐに申し出る様に言って!!スキルの有無は本当にどうでも良いから!!後、家族持ちの人は戻るつもりがあるなら家族分の通行税も用意するからって伝えて!!」


「は、はい!!直ぐに!!」


ドタバタと部屋を出るフィルフレーアを見送り響は即座に用意していた雇用希望書―――自己申告のステータス表と得意な事や好きな事を問う履歴書に似た物を取り敢えず引っ張り出していた。


希望者が出たらこれを渡す、と言う予定だったのだがフィルフレーアが最初の一人であり他の希望者の存在を知らなかったので不要かと思って居たのだが、作っておいて良かった。


暫くすると凄い勢いで響の部屋に人が雪崩れ込んで来てちょっとだけ引いたのは響しか知らない事である。

雪崩後に女将さんに叱られるまでがワンセット。

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