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異世界技術派遣会社  作者: 神無
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ステータスなる物

まだまだ登場人物が少ない、、、

望んだ能力と世界を作るのに参加していた神様が作っていたと言う“マニュアル”を貰った響は神に挨拶をして目を閉じ―――そして目を開いた時には世界が変わっていた。


陽光降り注ぐ広い広い草原は何処からどう見ても日本ではなくて。


「、、、思えば遠くに来たもんだ、、、ってか、、、」


しんみりしつつ手元を見る。其処には神様曰く『数年は余裕で暮らせる』だけのお金が入った風呂敷と、分厚いマニュアル本。因みに本の形ではあるけれど触れて居れば開かずとも必要な知識が脳内に流れ込んで来るらしい。


大金貨は日本円で百万円程度の価値だとか、小金貨は大体十万円で、銀貨が一万円、銅貨が千円位、中銅貨が百円単位、小銅貨は十円単位でそれ以下は無い。


他には魔力の籠った石も通貨になるが、此方は物々交換になるらしい。測定器がどの店にもあり、魔力の量で価値が決まる。


石に魔力ねぇ、、、と思いつつ“ステータス”と呟いて見る。


すると半透明のパネルが現れ、現在のステータスが見れるようになっていた。



【響・九条(25)】

職業 ―――


HP 60000/60000

MP 300000/300000


スキル ―――

特殊スキル 技能作成・技能譲渡・技能卓越

称号 九尾狐の愛し子

状態 通常



「、、、、、、、これ、HP多いのか?ま、まぁ良いや!えーと、先ず特殊スキル試してみないとね!」


響が赤い狐面の神(表示としては九尾狐らしいが)に望んだのは“スキルを作り出せるスキル”と“スキルを譲渡出来るスキル”そして“スキルの熟練度を上げるスキル”である。


最初は全魔法スキルと無限の魔力!とありがちな物を考えた。、、、が、ぶっちゃけると普通に生きて行く上で其処まで要らないと気付いた。


必要そうな部分だけ頼もうとして同時に気付いた。必要な分が後で出て来たら困るな、と。地球では資格を取れば仕事はし易くなるだろうが、スキルは先天的な物らしいので、物によっては後で取得は出来ないらしい。


ならば最初からスキルを作れれば良いのだ。


「空間魔法来い、空間魔法、、、“技能作成”!」


唱えて直ぐにステータスを確認する。



【響・九条(25)】

職業 ―――


HP 60000/60000

MP 300000/300000


スキル 空間魔法LV1

特殊スキル 技能作成・技能譲渡・技能卓越

称号 九尾狐の愛し子

状態 通常



「やった!成功した!、、、えーと、次は“技能卓越”!!」



【響・九条(25)】

職業 ―――


HP 60000/60000

MP 300000/300000


スキル 空間魔法(極)

特殊スキル 技能作成・技能譲渡・技能卓越

称号 九尾狐の愛し子

状態 通常



「、、、極めてんのかよ」


思わず呟いていた。最初の能力を決めた時にスキルにもレベルがある物がある、と言われてレベルを上げる方法を聞いたら「本来はそのスキルを使用して上げて行くが、時間が掛かる上、本来の世界ではないのでどのように上がるかわからない」と返されたのだ。


もしかしたら何十年も掛かるかもしれないと言われて困惑した響に神が「それも能力で解決すれば良いだろう」と言ってくれた。


元々、スキルとは感覚的には“何となくどうすればいいか解る”程度の物なんだとか。レベルが上がればそれが更に具体的に成って行く。


剣スキルなら自分に合った型で剣を振れるし、剣を振るった疲れも感じにくい。


魔法スキルならどうすれば魔法が使えるか解るし、どんな魔法になるかも解る。


料理人スキルとかだと良い食材が見極められたり、良い火加減なんかが解る。


で、それを空間魔法に当て嵌めると。


「、、、うーん、無限収納とか亜空間作成とか余裕で出来るわ、、、チートって奴だな、これは、、、」


取り敢えず問題なく使える。極めたおかげなのか誰かに教える時にも重宝しそうだ。


無限収納を使ってみたが、MPの減りは誤差程度である。特殊スキルにMP使わないの便利だな。


他に必要そうなスキルを創造しつつ片手間に小石を拾っては無限収納に入れながら近くの街へ向かう。


因みにお金とマニュアルも無限収納に入れてみたらステータスに残高表示とマップ機能、ヘルプ機能(オンオフスイッチ有り)が付いて居た。、、、これを作った神様のノリって一体、、、


三時間程歩いて街に辿り着いた頃、私のステータスは大分充実しているのだった。


プロローグに至るまでまだ続きます。

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