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異世界技術派遣会社  作者: 神無
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進む工事と進まない人材確保

響視点に戻ります。

着工から約ニヶ月半が過ぎた。大工や従業員の奮闘により、建物は殆ど形になっていて後は細かい部分だけだ。


大体の従業員は既に帰還の為の費用を確保したようなのだが、何故か一人として帰る気配が無い。


響がほぼ皆勤賞になって来たスタンプカードを眺めて首を傾げて居るとすっかり様子を見に来るのが日課になったらしいギリーが「人手が減ると困るだろう?」と笑っていたので恐らく工事が終わるまで此処に居てくれるつもりなのだろう。


仕事をしている最中にスキルを覚えた人も数名いた。ただ、似たような作業をしていて覚えたスキルはバラバラなので個人差があるのだろう。


最初は親方に怒鳴られる事もあった従業員達だったが、最近は慣れて来たのか言われる前に指示を仰ぎに行くので大工数名から現在の仕事が終わってからも働きに来てくれないかと響に打診があったりするが、まだ従業員の雇用はしていないので誰が行く等の返事はしていない。


平和だけれども忙しい日々。響も手が空いている時は手伝ったりしている。ロヴェルは宿屋で差し入れを作ってくれたりして、和気藹々とした職場である。


しかし、例外は何処にでも居る物で。


響はふとロヴェル作の果実水を配りながら目に付いた人物に声を掛けた。


「フィルフレーアさん、どうぞ」


言いながら正面に座ると緑色の綺麗な瞳と視線が合う。


「ひゃい!?、、、ふぁ、あ、りがとうございます、、、」


エルフの女性、フィルフレーアに果実水を差し出すと盛大に委縮させてしまった。思わず苦笑すると彼女は生気の無い目をしてしまう。


何故か解らないが、彼女は響に対してだけ酷く緊張している。


従業員達には折に触れて声を掛けているのだが、他の面々は大体響に対しても慣れて来ている。


従業員達は三十名程度だが人族、スケルトン、コボルト、草食系の獣人、そしてエルフと多岐に渡る。


おや?エルフさんの様子が、、、?

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