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今どき神も無いだろう

作者: サクッロポラロベル
掲載日:2022/10/01


「信じる者は救われる」


誰でも聞いたことがあるんじゃないか

ただこの言葉を自らの口で、言ったことがある奴は誰もいないだろう

この信じる対象にもよるだろうが

神だとか、まぁ仏教なら仏とかか?

どれほど熱心な信者だろうと信じるだけで救われるとは誰も思っちゃいないだろう

救われるって言うことは、つまり救う側がいてそいつが「こいつ、俺のことメチャクチャ信じてんなー」

「救ってやろうかなー」

って色々ハショったがこんなプロセス?みたいなのがあって救われるはずだ


それならば!


それならばだ、第三者から見てどの程度信じているか、が判断できなければそれは救う側の気まぐれに他ならない

どれだけの時間を祈りに費やそうとも、どんなモノを捧げようとも、神がその行為を信じていると判断しなければ、信じていることを信じて貰えなければ救われることはないだろう

白紙の借り物競走のようなものだ

当たりを引くまでやりなおし

つまり信じるだけでは救われない、信じた上で信じて貰わなければ救われないのだ

救われる側から見れば馬鹿でかいギャンブルみたいなもの、救う側から見れば

「大当たり!君はとても信じているみたいだから救うよ」

「ざんねーん外れだけどー、んーチョットまって外れ回数、、、100回これだけ頑張るってことはそれだけ信じてるってことだよねー、ハイ!救いまーす」

だから気まぐれだ

「だからこれも気まぐれでしかない」

「お前にこのシャキシャキフレッシュフイッシュフライサンド435円(税込み)の一口やるのも気まぐれだ」

言いづらい、あと名前が長い

「ミャーミャー」

いい返事だ、信仰心を忘れるな

「良かったなお前の信じた神は寛大だ、この傘もオマケしてやろう」

「子ネコ相手にブツブツと、流石に引きますよ弥名やな先輩」

背後からの声で振り返った先にニヤニヤ邪悪な笑みを浮かべた伊多屋後輩がいた

「いつから聞いてた?」

「信じる者は救われる(キリッ)からです」

ど頭かららしい

神を騙ったばかりだが死にたい

「モノローグを勝手に読むなよ」

「モノローグなら口から出さないでください全部出てますよモロ出しです」

モロ出しらしかった

「あと呼び方を変えてくれ嫌な先輩に聞こえる」

「事実だから問題ないと思うんですが」

「ミャー」

「ネコさんもこう言ってます、ねーよしよし」

救済執行したばかりの信者にも裏切られるとは、救われる側も所詮気まぐれということだ

「それはそうとこの子どうします?」

「どうもしませんけど?」

「だって可愛そうじゃないですかー」

「捨てネコなんて見るたび拾ってたらネコ屋敷になるぞ」

「それに我が家はペット禁止だ」

これも運命、仕方ないのだ

神でも全ては救えない

「あっだったら「アジト」でこの子を飼いましょう!それしかない!」

そうきたかそして「アジト」じゃない

「ペット禁止なはずないですよね」

「ダメだ!それを許したら際限なく拾ってくるだろ」

「この子だけですからーお願いします」

「わたしは先輩の事信じていますよ」

「ミャー」

目がうるうるしている

あの恥ずかしい持論語りを聞かれた上に利用されるとは、一筋縄ではいかない後輩だ

「、、コイツだけだぞ」

「やったー!良かったねー今日から君はうちの子だよ」

猫を抱えてルンルンしていた

あのモロ出しを聞かれた時点で負けが確定していたようなものだ

故に己のせいである

「先輩ー!早く行きましょー置いてきますよー」

「わかったよ、ただホムセン寄ってくぞ色々買わなきゃならんからな」

「はーい」

俺は信じない

救われないからじゃない

信じる対象を失ってしまったから


それに神が神やら仏やらに救いを求めるなんてかっこ悪いだろう

「また出てますよ」

あー死にたい

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