龍城ヶ崎玉藻の前は思考する
龍城ヶ崎玉藻の前。狐の様に鋭い眼光、そしてスタイル抜群の箱入りお嬢様。しかし、彼女は幼少期から帝王学を学んでいる為、心理学にも精通していた。
(近頃、前髪さんの様子がおかしいですわね。)
彼女は思考する。幼馴染である『夜桜雅』、私の親友でもある『千城島薫』、彼の従姉妹である『ケイト・ハサウェイ』、そして私を含めて四人はこの学園で彼を好ましく思っている。そして現状を見る限るこの面子の中で彼と進展したものはいない。
(夜桜さんの妹の........確か、月花さんでしたか。彼女も論外ですわね。8歳と言う時点で敵にはなり得ませんし。)
一体、彼に何があったと言うのでしょうか。あの様子はどう考えても彼が何者かと性行為をした以外に考えられません。
(直接お聞きしましょうか?いえ、あの様子から心に深い傷を負っているはず。無理に聞き出す必要は_____)
「______誰とエッチしたの?」
薫ちゃん!!?
「エッチダレトモシテナイヨ」
冷や汗をかきながら薫ちゃんへと質問の返事を返す。しかしそれが嘘である事は明白だ。
「今すぐにそいつをぶっ殺すから詳細を教えて?だって君は私のものでしょ。何処の誰かは知らないけど、私の『童貞』を奪った者には相応の報いを受けて貰わなきゃだめだよね?」←ハイライトオフ
夜桜雅が戦闘態勢に入っている。ポケットから覗くカッターナイフ。
「あぁ〜雅っちに賛成かな→ウチらがこみこみで面倒みるからなんでも言っちゃって↗︎」
「マヂきゃぱいです。マジでなんもしなくていいから、本当に!」
薫ちゃんと前髪さんが何を言っているのかよく分からないけど、どうやら彼は事の顛末を話したくないようだ。
(全く.........世話が焼ける)
貴方はわたくしの彼氏であり、未来の夫だと言うのに弛んでいます。私自らが調き........おほん、再教育しなければなりませんわね。
「くふふ、放課後が楽しみですわね♪」
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