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幼馴染は絶対にくっつきたい

前々から鬱陶しくアプローチをして来る爽やかイケメン先輩がいた。


けれど私には興味が無かった。興味があるのはただ一人。


幼馴染の隣に居られるのは幼馴染だけ。だから、私はその席を他者に譲る事なんかしない。


「まぁ、よく考えて付き合うかどうかは考えた方が良いよ。」


告白された事を伝え動揺を誘ったが何のムーブも起こさなかった幼馴染に苛つきを感じ、思い切った行動に出た。


「うーん、お試しでなら付き合って上げてもいいですよ?」


「本当かい!」


このイケメン先輩を利用して幼馴染の様子を伺う予定だったのだが、まさか合コンに行くなどとふざけた事を言い出したのだ。


(ふざけないで........君に相応しいのは誰?)


そんなの決まってる。


「___________夜桜雅、ただ一人。」


即座に計画は捨て強行突破に出る。貞操を奪われてたまるのもか。彼奴の童貞は私だけのものだ。


私が感じ私が感じさせてあげる。


「君と一つになるのは雅だけ、ふふ。」


私が『非処女』になる時、君も『非童貞』になるんだよ。










「そ、それでガサキさんの好きな事って何かな?」


幼馴染の視線を感じつつも龍城ヶ崎さんへと話を振る。


「私は恋愛ドラ「君と話をしてるときかな」


「す、好きな食べものは?」


「う、うーん、クレー「君の手でつくったものなら何でも、かな」


「........好きな動物とかは?」


「私はウサギちゃんが「君っていう人間が好き、かな」


................周囲はドン引きであった。龍城ヶ崎の発言を遮り答えを出すのだから。


(おい、友人よ______此れは一体どういう事だ?)ぼそ


(し、知らねぇーよ!て言うか夜桜の奴、あんな性格だったけ?もっと物静かな奴だと記憶しているんだが。)ぼそ


此方が知りたいくらいである。


「ウチマヂ空気とかウケるんですけどぉ☆みんなキャラ濃すぎぃ↗的な〜」


女子側の真ん中に座っていた名門女子高生が声を上げ笑い出す。


(お前もキャラ濃いよとは敢えてツッコまないでおこう。)


「私は別の意味でツッコまれたいな、君に。まぁ何れは無理やりツッコませるんだけどね。」ぼそ


................此れは幻聴だ。そう思いたい。


「お、お、俺の名前は山田廉太郎です!よ、よ、よ、宜しくお願いしま、しま、すッ!!」


隣に座る友人(童貞/山田)が童貞力を発揮する。ギャル(仮)はその様子を見ながらクスクスと笑った。


「ちょー童貞臭いんですけどぉwwwギャハハwww」


「くすw童貞は可愛そうだよ、薫ちゃんww」


山田(童貞)が縮こまってしまった........


「もしかして山田ちゃん以外も童貞とかw?」


「いや、ないでしょー流石にw」


もうやめて!山田のライフポイントはゼロよ!これ以上したら本当に死んじゃう!


【次回_____山田、死す】デュエルスタンバイ!

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