合コンに行こう
幼馴染は綺麗な黒髪をしたポニーテール少女だ。クラスだけに留まらず他学年の男子生徒からも告白されている姿を何度も見た事がある。
「どうしたんだ、今日の彼奴........」
心配ではあるが、頭の冷えていない彼奴の部屋に連れられる訳にはいかない。
(彼奴は考え過ぎると突拍子もない事を突然する時があるからな。)
「よう、遅かったじゃないか!」
待ち合わせ場所である駅前で友人を見つける。
「あぁ、ごめん。ちょっとしたトラブルに巻き込まれちゃってね。」
「何だよwwトラブルってww」
「まぁ色々だよ。」
誤魔化しつつチケットを買い、電車へと乗り込む。
「それでダチに頼み込んだら合コンの席、2つ開けてくれてなぁ!今日来る子達は名門女子高の生徒達らしいぜ!」
「へぇーそうなんだ。楽しみだね。」
幼馴染の事は今は忘れよう。此れはそもそも気分転換の為に友人が用意してくれたものだ。楽しまなければ損だろう。
「_______うーす!」
随分とチャラそうな男がこちらへと手を降る。
「よお!久しぶり!」
「小学校ぶりだけど元気だったか?」
友人(童貞)が嬉しそうにそいつと抱き合っていた。
(こいつ、実はあっちの人じゃ.......)
「あぁそうだ!紹介するのを忘れてたけど、こいつが俺の親友だぜ!」
「どうも、親友でーす。」
遊びに行く友人はこの友人(童貞)しかいないが、ある程度は会話をする友人はクラスメイトにもいる。
(だから決して俺はぼっちではない、と思う。)
そもそもボッチとなる理由としてはその当人に原因があるのだ。少し努力をすれば誰だって会話くらいは出来る。※但し、会話を始めたいならクラスカーストが高い奴らではなく、親近感が一番近そうなグループに定めよう。
「変な髪型だけどノリいーじゃん★もしかして芸人系的な〜?女子を笑わせてお持ち帰りしちゃいまSHOWTIME!」
ゲラゲラと笑いながら肩を組んでくる。
「んじゃそろそろ時間だし、店に入るべ!」