転校生の美男美女率は現実世界では低い件について
「やっと開放された....」
雅の奴、ギリギリまで膝の上で座りやがって。
「それはそうと」ガシ
頭を掴み上げ持ち上げる。
「痛い痛い痛い痛い!!」
「山田よ、俺の痛みが分かるか?」ミシミシ
「割れる!中身が出ちゃうから!」
掴んでいた頭を離し、山田(童貞)を開放する。
「.........前々から思ってたんだけど、その表記やめてくれる?お前も童貞だよね。」
ごもっともです。
ガララ
「席に座れーホームルーム始めるぞー」
担任の教師が入って来た。丸眼鏡を掛けたごく○んの女教師の様な風貌である。
「とその前に紹介しなきゃならん転校生がいるんだった。入って来い〜!」
教室のドアが開くと黒髪のツインテールをしたギャルギャルしい少女が入って来た。
「ちゃーす!〇〇女学院から転校してきた千城島薫でぇーす!これよろ〜!」
彼女のスカートは極限に上げられ、パンツがギリギリ見えるか見えないかの位置だ。
「ねぇ、あれってカリスマ女子高生モデルのKAORUじゃない?」
「うわ、生はやっぱ美人だなぁ!」
千城島さんって有名人だったのか.....いや、それよりも今は________
(いやぁーーーー!?なんでこんなタイミングで転校して来たのぉ!?)
幼馴染など先程から殺意だだ漏れで交互に自分と千城島さんを見ている。
(ど・う・い・う・こ・と?)
こっちが聞きたいよ!
「むふん(๑´ڡ`๑)みぃーつけたぁ!」
(うわ、こっち来たよ。て言うか来ないで下さい。)
顔を伏せ、バレないようにする。
「何してんの、アンタww」
目立つ上に幼馴染からのプレッシャーが半端ないんですけどぉ!
「あの、他を当たってくれませんか?」
これ以上話してたら本当に幼馴染さんに何されるか分かんないから!
「バァカwwアンタの為に転校してきたんだから他当たる訳ないじゃん(笑)」
バチン←幼馴染さんが握っていたえんぴつが半分に割れる音。
「アンタをウチの虜にして見せるんだから覚悟しなさいよね」
耳元にてボソりとそうつぶやかれるとウィンクをされた。
バキン←ボールペンが半分に割れる音。
そして周囲に聞こえないように口元で『今日、君を犯すね』と慈悲深い微笑を浮かべている。
「...........(絶望)」
「〇〇女学院からの転校生だ。皆、仲良くするんだぞ!」
先生の言うとおり、是非とも仲良くしてもらいたい.......




