ギャルさんは勝ちたい
________千城島薫は焦っていた。
(私の考えが正しければ、前髪ちんは100パー卒業日に行方をくらませる。)
昼食時の彼のあの余裕は将来に対して何かプランがあるのだ。
(前みたいに可愛らしく慌てない。余裕を持って物事に対応する。)
ウチらに対し順応している証拠だ。それはいい。嫌がられるよりは幾分ましだ。
(だけど........良くはない)
恋愛的にもではあるが、彼のこれから辿るであろう未来は非常に危険だ。
(余裕であることは微笑ましいよ。だけど君の敵には君自身の母親が含まれているんだよ)
夜桜京は確かに危険だ。けれど、君自身の母親には遠く及ばない。
(この前、ガサキっちとウチの家で協力して夜桜京を排除しようとした.....)
排除しようとしたんだ。もちろん、夜桜雅には悪いことをするなと多少の罪悪感を怯えていたが........結末は知っての通り失敗した。むしろ、こちら側が脅された。それも両家の当主二人は畏怖した様子で、前髪っちのことを諦めろと言ってきた。
(ふざけんな........こっちはタイマン張って負けたんだよ。それも40代のクソババァに。何よりも好きな男を取られかけてる。許せるわけねぇだろがよ。)
負けない。他の何で負けてもいい。でも前髪っちについてだけは負けらない。
(恐らく前髪っちが動くであろう卒業日が決戦になる。)
夜桜京は動く。必ず彼を捉える。だけどそんなことはさせない。ウチが先に彼を奪ってやる。
(夜桜雅も感づいてはいるだろう。彼女もウチ同様に動く筈だ。)
構わない。好きに動けばいい。だけどそれを利用させて貰う。
(母子で潰しあっている間が正念場だ。)
家の力は封じられてはいるが千城島薫は健在だ。
「ウチが転校した理由が前髪っちを惚れさせるためだって思い出させてやる!」
さてさて怒涛のクライマックス(本編2)が近づいておりますよ!!




