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腹黒親子

「あれぇ?お母さんもこの喫茶店に来てたんだ?」

(この狸を出し抜いて、彼を私のものに絶対にしてやる。)


ワザと母を見つけた素ぶりを見せ、カウンター席に座る夜桜京へと話を掛ける。


「あらあら?雅ちゃんも遊びに来てたのねぇ。」

(白々しい演技を娘ながらにする)


細目で意地の悪い笑みを向ける。


「えぇー雅ちゃんのお母さん!!?凄い美人ー!!」

「夜桜先輩のお母様..........大和撫子という言葉がもの凄く当てはまりますね。」


猫屋敷と犬尾は京の姿を見て尊敬の眼差しを送る。夜桜京は40代ではあるが、40代には見えない容姿をしている。そして何よりも目を引くのはその圧倒的な美貌だ。街歩けば誰しもが振り向くであろう容姿をしている。


「ふ、ふふ、でもお母さん、ああ見えて若作り結構頑張ってるんだよー?」

(彼の前でこれ以上、お母さんアゲは良くない。)


なんとかして母親とは言え、彼女の評価を下げなければ。


「若作り?してないわよ、そんな無駄な努力。自然でこの美貌を保ってるのよ。恋はね、女の子を美しくするの。」

(下げようとしても無駄よ。私は私の美貌に自信を持っているの。そんじょそこらの女優にだってまだまだ負けないわよ。とは言え、いっちゃんの美しさには負けちゃうけどね。)


歳?今時関係ないの。私は60代になったってこの美貌をキープしてみせる。彼の前ではいつだって一番の自分でいるためにね。


「雅ちゃんのお母さん深い!!」

「お母様の言う通り、恋は人を成長させると思います!」


深くないし、成長は人それぞれ。それにお母さんはもぅ女の子って呼べる歳じゃないでしょーが。


「そうだ、せっかくだし_____雅ちゃんのお母さんにも同席してもらおーよ!」


危険度『B -』から『A』に格上げだよ猫屋敷。●ね。


「それはいい提案ですね!」


は?いい提案な訳ないでしょうが!!この母親と一緒にいるだけで最近では蕁麻疹が出るんだから!


「あらあら、そこまで誘われて断るのは失礼と言うもの。御同席、是非させてくださる?」


頰が引きつる。反対に母は満遍の笑みを張り付けていた。

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