龍城ヶ崎玉藻の前は楽しむ
(あぁなんでしょう。すっごく愉快ですねぇ。)
龍城ヶ崎玉藻の前は夜桜雅と丘蒔苗の会話を傍観しながら心の中で嗤っていた。
(はぁ、夫婦の契りを交わした私からしたら下々の争いはとても幼稚に見えますわねぇ、ふふふ。)
「はい_____貴方」
「いや、もうお腹いっぷッ」ブシ
卵焼きを夫である彼の口へと運ぶ(突っ込む)。彼は美味しそうに私の料理を楽しんでくれたようで何よりだ。
(そもそも我が家の養子となる殿方に何故、こうも女豹達は集まるのでしょう。本当に愚かで不愉快で滑稽です。そも彼に告白をされ彼氏彼女の関係になったのは私しかいないと言うに.............なぜ優劣の判断が出来ないのでしょうね。彼は愛しています。そしてわたくしも彼を愛している。)
あぁ幸せな家庭を築く未来がもう私の中では容易に浮かんで来ますわ。夜桜さんの母親の蛮行は確かに許せません。ですが現状、何も出来なかった。
(対策を講じようとしたでのですが...............)
龍城ヶ崎家と千城島家の力を使い、脅迫紛いの事を実行した。だけど失敗したのです。
『もう関わるな。確かに良い男であるが相手が悪すぎる。』『深入りすれば、怪我をする事になりますわ。お止しなさい』『夜桜家の裏にいる『あの方』だけは敵に回すな』
お父様やお母様に訳を聞いても『あの方』だけは本気で怒らせるなと注意されてしまった。『あの方』とは一体誰だと言うのだ。それにかなりの名家である我が家と、資産家でもある千城島家の代表が両者共に畏怖した様子だった。それ程までに恐れる人物だと言うのか。
(だからと言って我が夫を手放す程、私はやわな女ではありません。愛す男は人生に置いて一人のみ。故に貴方の事は地の果てまで逃しませんことよ。)




