夜桜雅は後輩を知っている
「________彼女は誰かな、幼馴染くん?」にっこり
_____丘蒔苗の存在は知っていた。今年の入学者リストに目を通した際には驚いたものだ。
(よく私達が通う学校を見つけられたね。私は徹底して隠し通した筈なんだけどな。)
後輩を注意深く、そして敵意とした目で見ると彼女はにこりと笑う。
「会長せんぱい♡こわーい♡」
やはり彼女は危険だ。入学者名簿に目を通した際、私は彼女を危険度『A』と判断している。何故ならば、彼女は中学時代の『彼』を知っているのだ。そして何よりも彼女は『彼』に救われている。
(いじめらてるところを助けられてるなんて絶対に惚れるじゃん、そんなの)
やはり彼は王子様だ。丘蒔苗にとっても、私にとっても。
(彼女にはしっかりとした惚れる理由がある。だからかな、龍城ヶ崎玉藻の前や千城島薫ほど明確な殺意は沸かない。)
けれど敵意はある。故に危険度は『A』。
(もぅ...........母親の暴挙の解決もまだ平行性なのに次々と問題が重なっていく。)
どうすればいいの?卒業を待ってたら誰かに奪われ兼ねない。大学だって絶対にこいつら付いてくる。生徒会の引き継ぎまで残りわずか。それからの時間は全て彼に注ぎ込む。バイトなんて辞めさせてやる。お金が欲しいなら私が彼にお金を払ってやる。貯金はそこそことあるんだ。彼の為に使うなら惜しくない。むしろ推奨するまである。
「せーんぱい♡この人たち怖いんで屋上ー行きましょーよ♡」
前言撤回_______●ね。邪魔な二人がいるとは言え、現状、昼食時のみが彼と会話が出来る聖域なのだ。それを犯そうというのか?
「君、一年生だよね。そろそろ教室に戻った方がいいよ。予鈴がもうじきなる。」
「えーまだ十分もありますよー♡会長せーんぱい♡あ、それともジェラシー感じるてるですかぁ?ざぁこーい♡」
.....................年下とは言え、人間の顔面を破壊する程ぶん殴りたいと思ったのは初めてだ。
「正直に言うけど、私は彼が好きで好きでしょうがないの。だから年下のあざと女に彼を譲る訳がないよね?そもそも全てに置いて、私が君を上回ってる。勉学、身体、そして『愛情』も。君みたいなざぁこはお呼びじゃないの?」
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