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キャラクターメイキング その3

6話目です。所謂説明回なので、根気強く読んでください…

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 《ヴァンパイアロード》

  吸血鬼たちの最上位種。血液操作と魔力操作に長ける。当然だが全員光と共に生きる者(デイウォーカー)である。


  種族特性:知力ボーナス(35%)

       筋力ボーナス(35%)

       MPボーナス(30%)

       HPボーナス(25%)

       闇属性強化

       光属性耐性ダウン(15%)


  種族拠点:大陸北端、吹雪の壁の先にある城塞都市 《コースロイズ》

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 「…なにこれ?」


 何だこのチート性能。最初に出た感想がそれだった。欠点がほとんど見当たらない。耐性も、そこまでボロボロという訳でもない。つまり…


 「とんでもないな、これは」


 そう結論付けるしかない。


 「もう一度抽選を行うのであれば、追加で8000円の課金をお願い致します」


 そう『彼女』が告げた。まあ特に不都合があるわけでもないし、変える必要も、自由に動かせるお金もあまりない。アバターを確認しても、服から除く肌が若干白くなった程度だ。このままでいい。


 「承知いたしました。では、最後に職業(ジョブ)と最初の武器、初期スキルを決めていただきます」


 そうして、またしても僕の目の前にウィンドウが出現した。







 「…ふぅ、大分時間かかったな」


 結局、あれこれ選んだ結果、次のようになった。まずは職業から。

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1stジョブ:ランサー

      槍や長物の扱いに長けている。

      ジョブスキル:《槍術》《棒術》


2ndジョブ:鍛冶師

      武具の作成、修復、強化等を行える。

      ジョブスキル:《鍛冶》《見極め》《鑑定》

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 ジョブは二つ選べるとのことだったので、1stはランサーに、2ndは鍛冶師にしてみた。選んだ理由は、それぞれ「武器を試し振りした結果、槍が一番しっくりきたから」「自分の武器は自分で面倒見れるようになりたい」といったものである。


 ジョブスキルの欄にあるスキルは、該当スキルを所持していると効果が上がったり、成長スピードが上昇したりするのだそうだ。また、初期取得可能スキルの中にも出現するのだそうな。

 

 武器は当然槍を選択。

 

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青銅の槍

 攻撃力:20

 レア度:コモン

 耐久度:100/100

 技量ボーナス(技量30以上):敵に追加ダメージ(2ダメージ×5秒、10%)

 

 初心者向けの槍。

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 レア度というのはそのまんまその武具やアイテムの希少さを示しており、

  

 レジェンダリ>エクスクルーシブ>レア>アンコモン>コモンの順で希少価値が高くなっている。この槍はレア度:コモンなので、一番ありふれているもの、という事である。


 耐久度というのは、その武器の耐久力…つまり、後どの位の使用に耐えられるかという事を示す数値で、攻撃はもちろん、武器を使ってのガードでも減ってしまう。そして、耐久値が0になった場合、その武器は破壊されてしまうのだ。


 これを防ぐためには、プレイヤーは鍛冶師のジョブに就いたものか、《鍛冶》スキルを所有するものに依頼して武器を修理してもらう必要がある。僕が鍛冶師を選んだのは、そういう意味もあってのことだ。


 そして、技量ボーナス。技量の数値が一定以上の場合、更に性能が上昇するというものだ。この場合、技量が30あれば、攻撃時10%の確率で5秒間、2のスリップダメージが発生する、というものだ。


 そして、最後にスキル。選べるのは10個だけとのことなので、かなり悩んだ。その結果がこれである。


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 スキルスロット:残り枠0

 内訳:《槍術》《棒術》《格闘術》《鍛冶》《鑑定》《見極め》《闇魔法》《操血》《霧化》《吸血》


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 前半3つは格闘戦用の、その次の3つは鍛冶に必要なスキル、そして種族特性で強化されていた《闇魔法》。これらはおいおい説明するとして、問題は最後の3つだ。


 《操血》

  ブラッドスキル(ヴァンパイアロード)。己の血液(HP)を体外に放出、自在に操作できる。出せる血液の量はコストとしたHPの量による。上級者は武器を持たず、己の血を武器とするらしいが詳細不明。


 《霧化》

  ブラッドスキル(ヴァンパイアロード)。自身の身体を霧に転じる。通常使用時とカウンター使用時で効果が変わる。

  通常:身体を霧に変え、移動できる。使用中は視認率が低下し、破壊可能オブジェクトを透過できる。使用時には毎秒スキルレベルに応じたMPを消費する。

  カウンター:相手の攻撃に合わせて発動。攻撃してきた敵の背後へ高速移動する。ラグは0.5秒。MP消費はないが、再使用には10分かかる。


 《吸血》

  ブラッドスキル(ヴァンパイアロード)。敵から血液(HP)を吸収する。発動には敵の体内に自分の身体の一部を突き刺さねばならない。



 これらはブラッドスキルと呼ばれるスキル群で、その種族のみが使用できるスキルなのだそうで、他種族には使用不可能とのこと。そして、大抵強力な物が揃っているらしい。

 今回はこの3つだけだったが、道々習得できる機会があるのだそうな。他の今回選ばなかったスキルも習得する機会はあるらしいし、まあ焦る事は無かろう。


 ともあれ、これで長かったキャラクターメイキングも終わり。しかし本当に長かった…体感で2,3時間はうんうん唸っていたのではなかろうか。

 

 「現実では30分しか経っておりません。仮想空間(こちら)現実(あちら)では、時間の速さが違いますから」


 え、そうなの?


 「はい。あちらの1時間は、こちらの2時間となっています。単純に2倍の時間が流れていることになりますね。ESならそういったことも可能ですから」


 そうなのか。それって精神とと「それ以上は作者がどやされるので勘弁してあげてください」


 むむ、そうか。


いかがでしたでしょうか。皆様の応援がこの作品の養分となります。良かったらブックマーク等していっていただけると幸いです。

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