第八話。〜夏祭り編
こんにちは、白石秋斗です。
さあ、今日は待ちに待った八月二十四日ですよー!!
「兄貴、人ごみ嫌いだ。」
「いや、そんなこと言われても...」
「はぐれないように手をつないでくれ。」
「...いいですよ。」
「勘違いしないでよ?べ、別にあんたがはぐれないようにしてあげてるだけなんだからね?!」
「...どうでもいいですよもう。」
「そこはノるべきだろ。」
「いや、僕には今回重要な任務がある故、ふざけてはいられないんですよ。」
「そうか。私に何か手伝えることがあったら言ってくれ。」
「分かりました。」
「白石さーん!!」
「お、来ました。」
「よお秋斗。今日はよろしく頼むぞ。」
「こんばんは。白石先輩、鳥原先輩、関野ちゃん。」
「兄貴、どれが誰だか分からないぞ。」
「じゃあかぎかっこの前に名字の一文字めを置いておきましょう。」
鳥「何の話だよ?」
白「いや、何でもありません。」
関「あ、名字の一文字めだ〜」
神「?...名字の一文字め?かぎかっこ?」
凛「私だけ名前なのだが?」
白「かぶっちゃいますからね。」
凛「まあいいか。それは私が特別な存在だからです。なんてな。」
神「鳥原先輩。私たちだけなんか置いていかれてる気がします。」
鳥「同感だ。」
凛「ところで私は皆とは初見なのだが?」
白「ああ、そうですね。紹介します、この娘はメイドロボ一号...」
凛「まだそのネタをひきづっているのか。」
関「じゃあメイドちゃんでいいかな?」
凛「いや、良くないと思うが...」
白「敬語を使いなさい、敬語を。」
凛「いや、兄貴と居るとついいつもの癖でな。」
白「改めまして、この娘は僕の妹の凛です。」
神「凛ちゃんよろしく。」
凛「ああ、よろしく。」
鳥「なあ、秋斗。少し耳貸してくれ。」
白「レンタル料3000円です。」
鳥「そういう意味じゃねえよ、だいたい高すぎるから!」
白「はいはい、何ですか?」
鳥「凛ちゃんって今いくつだ?かわいくないか?(小声)」
凛「私は今小学6年だぞ?11歳だ。」
白「ちなみに凛は俺の嫁だから渡しません。」
鳥「秋斗、お前が俺とか言うときもいぞ。だいたい、なんで凛ちゃんにまで聞こえているんだよ?」
凛「技だ。」
白「読心術の使い手でございます。」
鳥「...じゃあ何考えてるのか分かっちゃうわけか?怖えよ。」
白「今の状態をRPG風にすると、『読心術ができるようになった!!』って感じですね」
凛「いや、意味が分からないぞ。」
神「私たちも話に混ぜてくださいよ。」
関「同感です。」
白「いや、関野さんには分かるネタがあると思うけど神野さんはちょっと...(ほら、鳥肌さん、神野さんの相手をしてお
いてください。)」
鳥「神野ちゃん、なんか食いたい物あるか?」
神「あ...それじゃあ...」
凛「二人とも行ってしまったぞ?いいのか兄貴?」
白「いや、これが狙いですからね。」
凛「...なるほどな。なんとなく今回の屋台巡りの真意が分かってきた。」
白「じゃあ、追いますよ?」
凛「分かった。」
関「らじゃ!」
追いついた僕たちはそこで衝撃の事実を!
凛「見てもいないし、知りもしない。」
白「その通りです。」




