第七話。
こんばんは、白石秋斗です。
うちの家族編成について説明しましょう。
父(仕事の都合により居ない)、母(なぜか最近姿を見ない)、自分、妹の四人家族です。
母親については聞かないでください。
まあ要するに今は妹と二人暮らし。
あの娘はああ見えて結構寂しがりやなので僕がああやって元気づけているのです。
「兄貴は優しいな。」
「...なんでそうやって僕の思考回路を読み取るんですか。」
「技だ。」
「そうですか。」
「晩ご飯の用意ができたから席に着いてくれ。」
「分かりました。」
促されるままに席に着きました。
「おいしそうですね。」
「おいしそうじゃない、おいしいんだ。」
「いただきます。」
僕がご飯を食べすすんでいると妹がなぜか食べないでじっとこちらを見ている。
「ご飯つくるの、うまくなりましたね。」
「...ありがとう。」
「いえいえ、ありがとうを言うのはこっちですよ。いつもおいしいご飯をありがとうございます。」
「別に...」
「お残しは許しまへんでー!!」
「今なんか聞こえたような。」
「そこは無視すべきだろ。」
「.........」
「.........」
「あ、そうだ....今度のお祭りで屋台巡り、やらないか?」
「....変なネタはもう良くないか?」
「それはともかく、祭りに行かないか?」
「まあ...いいけど...他に人は誘っているのか?」
「誘っていたら嫌なのか?」
「...兄貴、私で遊んでいないか?」
「そういうあなたも僕で遊んでいないか?」
「気のせいじゃないか?」
「そうなのか?」
「...兄貴、敬語じゃないとキモ....くないか?」
「やっぱりそうですか?」
「うん....それが兄貴らしい...くないか?」
「まあどこぞのホモさんは置いといて...」
「あ、せっかくの暗黙の了解が...」
「どうするんですか?」
「まあ...イクよ...」
「なんで変にカタカナを使うんですか。」
「なんか家の中はオールウェイズオタクモードだな。」
「そういうことを言っちゃイケません。」
「だめだこいつ...早くなんとかしないと...」
「とにかく。来週の八月二十四日、来てくれるかな?」
「いいとも!...やっと一般ピーポーでも理解できるネタだな。」
「...そうですね。...それでは、ごちそうさまです。」
「御愁傷様でした。」
「それを言うならお粗末様でした、ですよ。」
「...御愁傷様でした。」
「...もういいです。」
「ところでそろそろ名前で呼んでくれないか。なんで何か考えているときでも『妹』なんだよ」
なんて呼びましょう?
→メイドロボ一号
○俺の嫁
○凛
「メイドロボ一号....」
「誰が!」
○メイドロボ一号
→俺の嫁
○凛
「俺の嫁...」
「え...兄貴...正気か?別に...嫌とは言わないが...じゃなくて!」
○メイドロボ一号
○俺の嫁
→凛
「凛...」
「最初からそう呼べば良かったじゃないか。さっきのはなんだよ...」
「いくらか選択肢をもうけてみました。」
「?...なんだそれ。」
そんな感じで白石家の夜は更けていく...
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