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第十九話。〜告白編

それからというもの、鳥肌さんは神野さんにアプローチ、告白の繰り返しでした。


一人目は、鳥肌さんのいう『ツンデレ神野』さん。


二人目は、『鳥肌さんをシモベ呼ばわりしていた神野』さん。


そして最後はあの、凛を吹っ飛ばした、『ストロング神野』さんでした。




今は『ストロング神野』さんに告白するための特訓中でした。




「ちきしょー、何が悲しくて腕立て50回3セットやんなきゃいけないんだよ〜。」


ひょいひょい


鳥肌さんは涙目でした。


「か弱いですよ鳥肌さん。そんなんだからチキン肌って呼ばれるんですよ......あ、今僕うまいこと言いましたよね?」


ひょいひょい


「全然言ってない。」


ひょいひょい


「えー、結構センスよかったと思うんですけどねー」


ひょいひょい


「しかしお前さ、そんなに力あったのか?」


ひょいひょい


「ボディガードになることがあるかなーって考えていたらこんなに。」


ひょいひょい


「だからって逆立ち腕立てはおかしいだろおおおおおおおおおおおおおお!!」


さっきからひょいひょい言ってたのは僕の腕立ての擬音です。


ひょいひょい


「鳥肌さん顔真っ赤ですよ?」


ひょいひょい


「それは、逆立ちしてるからだっ!なんで俺まで逆立ちせなあかんねん!」


なぜか関西弁な鳥肌さん。


ひょいひょい


ばっ!


すた!


「ふぅ、疲れましたね。休みましょうか。」


「お、おう。」


ばっ!


どてっ!


「いたっ!」


不時着した鳥肌さん。


ださいです。


「しかし、ここんところ大変だったよな。」


「そうですねえ。」


本当に大変でした。


鳥肌さんの手伝いをしたり鳥肌さんの手伝いをしたり鳥肌さんの手伝いをしたり......


「......」


「う、秋斗が鬱っぽくなってる....」


「はあ。一人目は『あんたなんて鏡見ながら自分に告白してるが良いわっ!』ってナルシストになれみたいなこと言うし。」


「あれは本当に良いツンデレだったな。」


良くないですよ。


一番時間がかかったのはあの人格のときでした。


ツンデレへの対処法なんてコツコツやっていくしかないですから。


「.....」


「う、秋斗がまた鬱っぽくなってる....」


「はあ。二人目は『シモベの癖にうぬぼれるんじゃない』って言うし。」


「うん、あれは本当に良い姫様だったな。」


良くないですよ。


一番頭に来たのはあの人格のときでした。


時間もかなりかかったし。


「......」


「また秋斗が鬱っぽく!」


「はあ。三人目は『自分より強くない奴には興味ない』って言うし。」


「うん、あれは本当に良い武道家だな。」


良くないですよ。


一番疲れるのは多分あの人格でしょう。


鳥肌さんは力無いし。


「よし、始めますよ!」


「え....休憩少なくないか?」


「甘ったれるな!歯を食いしばれぇ!」


「おっす!!」。

ちょっと飛ばしました。

なんかバトル小説になりそうなヨカン...

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