第十六話。〜パーティ編
「おじゃましました〜。」
「おじゃましました。」
「じゃあな、秋斗。」
3人が僕らの家から出て行きました。
「はあ...なんか静かになったな、兄貴。」
「そうですね...」
あの後、僕は鳥肌さんに告げました。
『神野さんは、あなたのこと好きみたいですよ?』
『え...マジで?』
『マジマジ。好感度MAXですね。』
『.....すげえな、人間関係の神様は。』
『はは...まあ、結局はあなたがどうか、なんですよ?』
『はあ...』
『最後の仕事は.....あなたが遂げなくてはいけないんです。分かりますね?』
『分かってる。告白するのは、俺だってことだろ?』
『ま、そういうことです。』
『ところで、`僕たち`ってどういうことだ?』
『ああ、今回は関野さんも協力してるんですよ。』
『へえ、そうなのか。それより、サンキュな。今まで。』
『おやすい御用ですよ、この位。』
「....で?とりがらさんたちは何か発展したのか?」
「ええ。大きく、前へ進んだはずですよ。」
「ふふ、そうか。じゃあ、晩ご飯の準備でもするかな....」
晩ご飯?
天ぷらは?
.......間食?
「さあ、今日は残りの天ぷらで天丼だぞ?」
また天ぷらですか....
「はあ....なんであの後また揚げたんですか?」
「え?いや、だってな。自分が作った食べ物がみんなの胃袋に溜まっていくのは嬉しいことだろう?」
凛は笑顔...
でも、その溜めていく方のことも考えてほしいものですね。
「はあ....鳥肌さん、無理矢理食べてましたよ?」
「え?まあいいじゃないか。とりがらさんだし。」
「まあそうですね。鳥肌さんですからね。」
天丼ですか、久しぶりですね。
「ちなみに私はエビ天メインだ。」
「え?僕のは?」
「獅子唐メインだ。」
「..............」
ぷるぷるぷるぷる。
「おお、兄貴が怒りに震えているぞ。」
獅子唐メインってきついですよね。
だって.....ねえ?
「ごちそうさまでした。」
「ごちそうさまでした。」
行儀よく手を合わせます。
結局僕の天丼にもエビ天ははいっていました。
獅子唐多かったけど。
「兄貴。」
「なんですか?」
「風呂にするか?もう寝るか?それともわた.....」
「お風呂にします。」
「ちっ。」
舌打ちしましたよこの娘。
「じゃ、じゃあ風呂入ってきますね〜。」
「ああ。」
「しかし....」
湯船につかりながら考えます。
あの後、鳥肌さんと神野さんはどうなったんでしょう?
告白したんでしょうか....
後日聞くとしましょうか。
おっと!?このまま終わってしまうのか!?
.........これってさ、まだまだ続くって言ってるのと同じだよね。




